安土山(198m、滋賀県野洲市)と繖山(きぬがさやま)(433m滋賀県近江八幡市)
 2019年4月4日(木) 天候:晴れ
 
2日目は安土城跡のある安土山とその南東の繖山、別名観音寺山に登る山旅である。
JR彦根駅から電車に乗りJR安土駅に向かう。
間違って、新快速に乗車して近江八幡駅まで行き過ぎたので、安土駅まで引き換えし午前9時前に着いた。
駅北側にある観光案内所のコインロッカーに不要な荷物を預け、南側の安土城郭資料館を先ず見学。
館内には天守の1/20立体模型、織田信長の南蛮甲冑、安土山、繖山の立体模型などが展示されており、これから歩くコースの予備知識が豊富で大変参考になった。
 
本日のコースとコースタイムは以下の通り。
 
安土城郭資料館見学(9:10〜40)〜安土城跡入口(10:15〜20)〜本丸跡と天守跡(10:40〜50)〜ハ見寺跡(11:05〜10)〜安土城跡出口(11:20〜25)〜北腰越(11:35)〜送電鉄塔上方(昼食)(12:20〜45)〜繖山(13:05〜15)〜観音正寺(13:35)〜観音寺城跡(13:45〜50)〜桑實寺(14:05〜30)〜文芸の里(14:55〜15:00)〜JR安土駅(15:35〜51)
 
歩行距離:10.6km、 歩行時間:4時間20分、 累積標高差:580m、
昼食、見学、休憩を含む所要時間:6時間25分、
 
駅北口から下街道を通り、安土城跡入口(拝観受付)に向かう。
正面の低い山が安土山で右手の高い山が繖山で、安土城跡入口手前には立派なトイレ、休憩所がある。
安土城跡はハ見寺が管理しており、拝観料が値上がりして800円と高い。
入口を入ると広くて長い石段の大手道で、道の左右に羽柴秀吉邸跡、前田利家邸跡がある。
段差の高い大手道の石段を登り、案内板に従って本丸跡、天守跡、ハ見寺跡を見ながら反時計回りに一周して入口の受付迄戻った。
一周所要時間は約1時間。
その後、国道沿いを東に歩くと近江風土記の石柱が立つ北腰越である。
ここが繖山の西側登山口で、ここから尾根筋に付けられた丸太階段の登山道が繖山山頂まで続いている。
途中の送電鉄塔下辺りから展望が開け、西方に安土山、南遠方に昨日登った三上山が見える。
正午を過ぎていたので山頂と送電鉄塔の中間地付近で昼食。
山頂には午後1時過ぎに着いた。
山頂から北側伊吹山方面の眺望を楽しんで後、観音正寺、観音寺城跡を通り、桑實寺まで下りて参拝し暫く休憩。
その後、文芸の里に向けて長く続く石段を下りる。

文芸の里には信長の館、安土城考古博物館等があるが時間が無くなってきたので省略してJR安土駅には午後3時半過ぎに帰る。
15時51分発網干行快速電車に乗り、その後、京都駅、岡山駅、坂出駅経由で午後7時37分宇多津駅に予定通り帰って来た。
 
1、安土城跡は昔から一度は登ってみたいと思っていた城跡で、天候に恵まれ大変素晴らしい思い出が出来ました。
2、桑實寺(くわのみでら)の説明では、繖山の由来は藤原鎌足の長男で中国より桑の木を持ち帰った定恵和尚が、この地で日本で最初に養蚕技術を広め、蚕が口から糸を散らしてマユをかける事にちなんだもののようです。

登山道は登り、下りとも良く整備されていて歩き易く、尾根筋、山頂からの展望も好かった。
ただ、桑實寺から文芸の里までの道は石段が連続しており、膝に負担が大きかったように思います。
  

▲GPS軌跡図
安土城跡関連の写真

JR安土駅北口の織田信長像(9:00)

安土城郭資料館(9:10〜40):JR安土駅南口

安土城天守閣の1/20の立体模型:
天守閣の内部が見える様に分割できる模型

▲織田信長の南蛮甲冑

安土山と繖山の戦国時代の様子を示した立体模型

織田信長が通ったと言われている下街道を安土山に向かう

安土山麓沿いを安土城跡入口へ

安土城跡入口(10:15〜20):拝観料値上げで800円

▲大手道の石段:段差の大きい処が有り、高齢者には厳しい観光地である

▲本丸跡(10:40):さすがに広い

▲天守跡(10:45〜50):
柱の礎石が残されており天守の巨大さ(約28m*28m)が想像できる

▲天守閣石垣上部から見た西方の展望:
戦国時代には安土城は南方を除き琵琶湖の内湖に囲まれていたようだ

▲天守閣を支えていた石垣

▲信長公本廟

▲石段を下り西方向のハ見寺跡へ:ハ見寺は織田信長が安土城築城の際、菩提寺として建てた臨済宗の寺で三重塔と楼門のみが現存

▲ハ見寺の三重塔:重要文化財

▲ハ見寺の楼門:重要文化財

▲羽柴秀吉屋敷跡:大手道西側

▲安土城跡を後に北東に向かう(11:25)
繖山(きぬがさやま)の写真

▲国道沿いを東に

▲北腰越(11:35):近江風土記の石柱が目印

▲繖山登山口:繖山まで1.6kmの標示

▲丸太の階段

▲送電鉄塔下を通過(12:00)

▲日当たりの良い場所で昼食(12:20〜45)

▲尾根筋の登山道

▲繖山山頂に到着(13:05)

繖山山頂での集合写真

三角点にタッチ(13:15)

▲山頂から伊吹山方向の眺望:
肉眼では雪に覆われた白い伊吹山が遠方に見えた

▲分岐の道標:
ここから右へ(観音正寺、観音寺城本丸跡、桑實寺方向)

▲観音正寺(13:35):拝観は省略し、門外から見るだけ

▲観音寺城跡の説明版:近江源氏佐々木六角の居城跡

▲観音寺城本丸跡(13:45〜50)

▲山道を桑實寺へ

▲桑實寺に到着(14:05)

▲桑實寺本堂:南北朝時代の建立

桑實寺を後に(14:30)

長い石段が山門まで続く

文芸の里で休憩(14:55〜15:00):後方は信長の館、近くに安土城考古博物館もあるが時間が無く、見学は省略

文芸の里を後に田んぼの中をJR安土駅に向かう:
後方左手は安土山、右手は繖山