ちち山(1,855m) (2007年11月3日 高知・愛媛県境) とうない 記 |
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![]() ▲コースマップ |
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7月のクラブ山行で寒風山〜笹ヶ峰〜一の谷の縦走登山に行った(上の地図で点線と赤のコース)が、途中のちち山は、天候も悪く、登らずトラバース道を歩いたことは、参加された皆さんにはまだ記憶に新しいでしょう。 あの時は、八ヶ岳登山への訓練も兼ねていたので、少々無理をした。 一の谷分岐からの下山ルート(赤で示すコース)は初めてで、とにかく長い時間がかかりしんどかった。 その時にパスしたちち山に行くというので、参加した。 前の経験でルートが長いことは、判っていたので、今日は強行軍だと覚悟して登る。 一の谷コースの出発点は【一の谷舘】があるところで地図で確認すると一の谷分岐の尾根までの所要時間は3時間となっている。 しかし、新しい分県ガイド本によると、1.5時間になっている。 合点がいかないと思いながら、登って行く。 最初はゆるやかな登りの谷沿いの道を歩くが、1時間ほど登ると植林を伐採した見通しのよい場所にでる。 ここからのちち山が左下の写真だ。 晴天で山がとてもきれい。 |
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![]() ▲登り始めて1時間位で、ちち山の全景が見える 雲ひとつない晴天、登山日和である |
![]() ▲ ちち山の麓には広葉樹が一杯あり 黄葉が朝日を浴びてとてもきれい |
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しばらく歩くと、ちち山の麓に取りつき、広葉樹の林の中を歩くようになる。 周りの木々が紅葉で素晴らしい。 途中で、写真撮影にきた二人組の男性と会う。 二人は、我々が登ってきた道の途中から、入ったとのこと。(分県ガイドのルートの様) 左上の写真に写っているが、道路脇にガードロープがあるし、林道をダンプカーが走っていた。 あれを利用するルートがあるんだと判る(後でそれが確認でき、上の地図で青色の林道があることがわかった)。 広葉樹の林を抜けるとササ一面の中腹にでる。 西に寒風山・伊予富士、東に冠山がくっきりと望める。 とにかく天気がよく、陽に当たると暑さを感じる。 |
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![]() ▲ 中腹より西側の眺め、桑瀬峠に雲が流れている その奥の山頂がギザギザなのが伊予富士 |
![]() ▲ 東側の眺め、もうすぐ一の谷分岐の尾根に出る 後方は冠山 |
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一の谷分岐の尾根まで3時間半程かかった。 ちち山(写真左下)は、もうすぐそこだ。 お腹も空いてきたし、やっと着くとの思いだったが、あにはからんや、山頂はもっと奥で30分以上はかかりそう。 やせ尾根が続く、そして最後は急登の登り、ああしんど。 |
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![]() ▲ 尾根に出てちち山山頂がそこにあるように見えるのだが、 山頂はその向こうで、もうひと踏ん張りだ |
![]() ▲ 中央は冠山、その左奥は平家平 |
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山頂は、写真右下のように、狭いが大きなテーブル状の岩があって、祠が鎮座している。 360°の展望、赤石の連山や北には小さく鳥取の大山も見える。 腹ごしらえを終わり、景色も堪能し、下山にかかる。 下山は、いったん笹ケ峰方向に進み、7月に歩いたトラバース道を歩く。 この道はずっと左上がりの傾斜の道で歩きにくい。 前にも経験しているが、靴がひねられてなんども靴紐がほどける。 |
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![]() ▲ ちち山のスロープ。 笹とコメツツジ |
![]() ▲ やっと、ちち山の山頂にたどり着く。4時間半かかった。 山頂にはステンレス製のま新しい祠が祀ってある |
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下山は、長い道を下りることになるが、前回の経験があるので、不安はない。 しかし、メンバーに足を痛めた人が出て、一旦車を置いている一の谷舘の出発点まで降りた後、旧寒風山トンネル付近から入れるという林道(地図青色ルート)を車で通って、迎えに行くことになった。 林道は4WDでないと苦しいかもと聞かさせていたので、自分の車で走れるものかと不安もあった。 旧寒風山トンネル近くの林道への入り口には『通行禁止』の札はあるもののロープでの進入禁止はされてなく。 実際の制限はなく、道も未舗装だが、それほど悪くなくて、車の腹を擦らずに通れて、無事帰還できた。 この日のコースはやはりきつかったが、天候に恵まれ、気分の良い山登りとなった。 林道を利用し、コースの途中から登れば、楽だったろうとは思う。 今度訪れるときは、そっちのコースを利用した方がよいようだ。 |
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![]() ▲ 晩秋の山はじっとしているとすずしいし、空気も澄んでいて遠くまでくっきり見える ちち山から西の眺め、右端のピークは寒風山 |