白山登山 2702m 2005-10-14(金)〜16(日) 東内 記
日本百名山の著者深田久弥の故郷の山、石川県の白山はいつかは登ってみたい山としてずっと気になっていた。 夏より何人かのハイキングのメンバーに声を掛けたところ、吉田さん、池内さん、斉藤さんが参加することになったので、私を含め4人で2泊3日の白山登山をしてきた。 幸い、頂上に立った10月16日は、晴天となり、深まり行く紅葉と山頂のお池めぐりを堪能できた。 また、ついでに訪れた福井県立恐竜博物館や白峰温泉の湯も楽しめ、往復1000km余の車の旅は思い出に残る楽しい旅であった。 |
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![]() ▲山頂の池の一つ(紺屋ケ池) |
![]() ▲ナナカマドの紅葉 |
登山の概要について、記載します。 前日は、登山口から20km程離れた白峰温泉の御前荘コテージに宿泊。 天気予報で報じられたように、夕方から降り始めた雨は夜遅くなるに連れ、雨は激しくなり、翌15日の登山は雨を覚悟した。 翌朝、登山口の別当出合まで移動する。 夏山のピークの時期は、車は登山口まで入れないのだが、この時期はOKで、10台程度の車が既に停まっていた。 雨の中で身支度をし、7時過ぎに登山開始。 白山の登山ルートはいくつかあるが、我々は多くの登山者が利用する砂防新道を登る。 この道は良く整備されていて道幅が広く歩き易い。 道の傾斜は全体に緩く歩き易いが、雨具を着けての登山は、汗で蒸れて暑い。登山中、雨は降っていたが小雨で、周りの尾根や沢は良く見えた。 1時間少しで「中飯場」の広場に到着。 ここで砂防工事用のトラックが通る道と交差する。 1時間程登ると「甚之助避難小屋」に到着、更に20分程登ると「南竜道」コースとの合流点に到着。 夏であればこの辺りはお花畑になっているらしいが、この時期花はない。 ここからトラバース道になり歩き易いが土砂崩れの場所もあり、足元に注意しながら登ると、次は急登の「三ノ越」になる。 ここには、「延命水」の湧き水があって、冷たい水を口にする。ゆっくり登って行って、「黒ボコ岩」と呼ばれる大きな岩のある場所に到着。 |
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![]() ▲三ノ越前のトラバース道 |
![]() ▲黒ボコ岩 |
ここまで来ると、後は草原となって眺めのよい「弥陀ケ原」で、木道を15分程進む。 この辺りで高度は2400m程度になっており、、岩がゴロゴロで坂のきつい「五葉坂」付近で、高山病の症状が出て来てふらつきを感じ、足に力が入らなくなる。 もう5分で室堂センターに到着なのだが、あえぎながら宿泊する「室堂センター」にやっと到着したのは、12時過ぎであった。 登山口から5時間かかった。 この日、天気が良く、元気であれば頂上まで行くつもりであったが、高山病が影響もあるし、雨も降っているのでこの日の山頂行きはあきらめて、小屋の部屋で休む。 |
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![]() ▲弥陀ケ原(16日撮影) |
![]() ▲室堂センター |
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![]() ▲御嶽山(雲海の向こう側) |
![]() ▲御前峰山頂にて記念撮影 |
次は、お池巡りである。 白山は火山であり、山頂には7つの池がある。 |
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![]() ▲翠ケ池 |
![]() ▲千蛇ケ池(白いのは雪) |
7つの池を巡って、7:30頃「室堂センター」に帰ってきた。 室堂センターの営業は今日が最後で我々が今年の朝食客の最後となった。 |
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![]() ▲山頂から室堂センター、弥陀ヶ原 |
![]() ▲今年の営業終了の看板 |
8時30分頃、室堂センターを後に下山する。 登ってきたときはよく見えなかった。 弥陀ヶ原もくっきり見えて、気温も快適であった。下山道は、登ってきた道とは違う「観光新道」をとる。 名前からは楽なように聞こえるが「砂防新道」とは違い、全体に岩が多く道幅は狭い。 今日も登山してくる人も20人以上いたと思うが、山頂の宿はあてにしていない日帰りの登山客のようだった。 中には何回も3時間以内で登っているという強者もいた。 下山途中、紅葉を楽しみ、12時過ぎには登山口まで下山した。 下山後、白峰温泉の「展望の湯」にて汗を流す。 ここからは、天気がよければ白山山頂が眺められるのだが、この時は山頂には雲がかかっている状態だった。 遅い昼食を取った後、一路丸亀へと車を走らせる。 車の中では、多彩な話で盛り上がり、全く眠気を感じることもなく、途中多賀SAに寄ったのみで一気に丸亀まで帰り、9時過ぎには、帰宅した。 今回の旅は、出発前に天気を心配したが登山時以外は晴れ、念願の白山登山を仲間と楽しくできたのは、参加者の日頃の行いが良かったからかな。 同日ハイキングクラブ行事の石鎚山も多くの参加者があり、天気に恵まれたとのことで、こちらもバンザイでしたね。 |