個人山行  平ヶ岳(2,141m) 新潟県魚沼市

  2016年9月29日(木) 天候:小雨       しらかわ記 
 
 越後駒ヶ岳と平ケ岳に登る3泊4日のツアに参加。
9月28日に松山空港から成田空港に移動し、ここから車で5時間余り高速道路を走り、奥只見湖南側にある銀山平・湖山荘に午後6時30分に到着。
夕食時に天気予報を見て当初の予定を変更し、先に平ケ岳、翌日越後駒ヶ岳に登ることになった。
 
午前3時に起床し、部屋で宿の用意した朝食の弁当を食べ、4時にマイクロバスで湖山荘を出発。
雨が降っているのでレインウエアを着用。
奥只見湖湖畔沿いのR352を30分程走り、中の俣林道に入る。
この林道を1時間近く走ると中の俣登山口に着く。雨は小降りではあるが止む様子は無い。
ここで出発準備をして平ケ岳を往復した。
 
本日のコースとコースタイムは以下の通り。
 
中の俣登山口(5:40)〜玉子石分岐(8:05)〜平ケ岳(昼食)(8:55〜9:20)〜玉子石分岐(9:35)〜玉子石(10:05〜10)〜玉子石分岐〜中の俣登山口(12:10)
 
歩行距離:8km、 歩行時間(登り):3時間15分、(下り):2時間45分、 累積標高差(登り)、(下り):1000m、
休憩、昼食を含む所要時間:6時間30分
 
 登山口から緩やかな山道を数分歩くと平ケ岳沢に出る。沢に架かる木橋を渡ると樹林帯になり標高差約800mの急登になる。
登山道は木の根が露出して又雨水が流れており歩き難い。 所々にはよじ登るような場所も有る。
途中で立休憩を取りながら約2時間登ると勾配が緩やかになり広い湿原に出る。

湿原には木道が設置されている。 その途中にある玉子石分岐を右に見ながら、湿原の中の木道を山頂を目指して登る。
広い湿原の少し高くなったところにある山頂は木々に囲まれ展望は無い。山頂到着時刻は午前8時55分。
登りの所要時間は3時間15分で標準コースタイム(4時間20分)よりかなり早い。

小雨の降る山頂で少し早いが昼食を食べ元来た道を下る。 途中で平ケ岳のシンボル的存在の玉子石に立ち寄った。
花崗岩で長い年月の風化作用に出来た玉子型の奇岩で、いつ崩壊してもおかしくないので、近くは立ち入り禁止になっている。
依然雨は降り止まず、急坂を滑らないように慎重に平ケ岳沢まで下る。

このルートは約30年前に皇太子様が歩かれたプリンスロードと言われている道であるが今はその当時よりも悪くなっているのではなかろうか。
マイクロバスが待機する登山口には12時10分に下りてきた。
下りの所要時間は2時間45分でこちらも標準タイム(3時間30分)よりかない早い。

小雨の降る中でストレッチ体操をして、湖山荘の主人が運転するマイクロバスに乗り、中の俣林道を通過。
林道の大半は舗装されているが山側から滝のような雨水が流れ落ちている処が数か所あり、川の中を走っているような感じがした。
予定より早く湖山荘に着いたので、近くの白銀の湯に入り登山の疲れを取る。
 
1、4年ぶり平ケ岳に登ることが出来た。前回は台風で断念したので今回の雨はあまり気にならなかった。
 このコースは銀山平の旅館に泊まる事が前提であり、標準コースタイム7時間50分の短縮コースである。
 今回は参加者7人の足並みが揃っていたので昼食、休憩時間を含めて6時間30分とかなり短い時間で山頂を往復出来た。
2、山頂周辺は広い湿原で池塘が点在しており、なだらかな山容は平ケ岳にふさわしい風景であった。
  晴れていれば越後三山(越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山)も見えるようであるが、一日中小雨が降っており、それはかなわなかった。
 
 
  

平ケ岳、越後駒ヶ岳と銀山平・湖山荘の地図(赤線はマイクロバス、レンタカー及び歩行コース)

GPS軌跡図

標高図

▲中の俣登山口駐車場(日の出前、5:30)

▲最初は平坦な登山道

▲平ケ岳沢の木道を渡る

▲足場の悪い急登が続く(標高差:約800m)

▲急登終了近くの標示
(ここまで2時間20分なら最高、2時間30分でもO・K):今回は7人の足並みが揃っており2時間20分で約800mを登り切った

▲漸く急登が終わり広い湿原に出た

▲自然保護と登山者のために湿原には木道が設置されている
(木道端部には交換時期が表示されている)

▲古くなった木道の取り換え作業中

▲古くて腐った木道は雨に濡れると滑り易い

▲広い湿原が山頂まで続いている

途中にはこのような場所もある

平ケ岳山頂の説明版

平ケ岳山頂(2141m)

▲小雨の中、山頂で昼食

山頂東側のテラスで小休止
(向かって左手の木立の中に三角点が設置されている)

下山途中の分岐
(左に1.0kmで玉子石、右に姫ノ池経由で鷹ノ巣まで9.7km)

湿原内にはこのような低木の林が点在している

湿原内の池塘

平ケ岳のシンボル・玉子石
いつ崩れてもおかしくない自然に出来た花崗岩の奇岩

五葉松の巨木
ここで最後の小休止(バスまで約40分の標示有り)

急坂を下りて沢に架けられた木道を渡る
沢水で靴の泥を洗う登山者もいる

登山口に到着(12:10)湖山荘の主人がお出迎え
(マイクロバスの運転手を兼ねて、ここで約7時間待機)

中の俣林道のゲート(一般車は入れない)

ゲート脇に在った登山道整備工事の説明版
(山頂周辺の木道取り換え工事)