山行    (2670m、長野県大町市)

  2018年8月19日(日) 天候:晴れ       しらかわ 記 
 
T社の柏原新道を登り爺ケ岳から鹿島槍ヶ岳を往復する3泊4日ツア登山に参加。
8月18日(土)早朝、JR宇多津駅前を6時に出発し、約11時間バスに乗って大町市七倉山荘には午後5時過ぎに到着。
お盆休みの影響で京都付近で約1時間渋滞に遭い、七倉山荘も定員を超える登山客でゆっくりとは出来なかった。
 
 午前4時から朝食を食べ、4時50分に出発。
黒部アルペンルートの扇沢駅前に5時30分に着き出発準備。その後、バスで鋼橋東側の爺ケ岳登山口に移動。
 
本日のコースとコースタイムは以下の通り。
 
爺ケ岳登山口(5:50)〜柏原新道〜ケルン(7:10)〜水平道(8:30)〜石ベンチ(8:50)〜富士見坂(9:20)〜鉄砲坂(9:40)〜種池山荘(休憩、昼食)(9:55〜10:35)〜爺ケ岳・南峰(11:30〜40)〜爺ケ岳・中峰(12:00〜12:05)〜赤岩尾根分岐(13:10〜15)〜冷池山荘(13:30)
 
   歩行距離:8.9km、歩行時間:6時間40分、累積標高差(登り):1610m、(下り):540m、
 
   休憩、昼食を含む所要時間:7時間40分、
 
 柏原新道は扇沢から種池山荘迄を種池山荘2代目オーナー柏原正泰が個人で昭和30年代後半から昭和41年頃に開いた登山道である。
良く整備されており、歩き易く、展望も好く、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳などが見える素晴らしい道である。
途中には表示板、注意書きが随所に掛けられており、初めて登る者には安心して歩ける。
柏原新道を約3時間で登り、種池山荘前で昼食と休憩。
山荘に午前10時前に着いたので予定を変更して爺ケ岳に登りその先にある冷池山荘まで行く事にした。
2つの山荘は同じ経営者のため宿泊客に余裕が有れば変更可能である。
日本三百名山である爺ケ岳は南峰(2650m)、中峯(2670m)、北峰(2631m)の3つのピークが有る。
ピークを踏まない巻道ルートもあるが初めてでもあり南峰、中峯の山頂を通り冷池山荘に行くコースを選択。
登山道の一部はガレていたが全体に緩やかな道で歩き易く、途中からの展望が素晴らしい。
南峰、中峯は360度の展望があり、剣、立山連峰、槍、穂高連峰、遠くには南アルプス、富士山も見えた。
南峰から中峯への登山道沿いにはコマクサの群生地がある。
北方向には明日登る鹿島槍ヶ岳が大きく見えている。

今日は殆んどガスも発生せず、十分に展望を楽しむ事が出来た。
冷池山荘には午後1時30分に到着したので夕食の時間(午後5時)まで談話室で生ビールを飲みながら山旅の情報交換。
山荘(定員200名)は昨日の七倉山荘と異なり、登山客が少なくゆっくり過ごす事が出来た。
●爺ケ岳は標高差1500mと少し我がクラブの夏山より大きいが急登は少なく、岩場もなくて安心して登れるコースでした。
 明日の鹿島槍ヶ岳も天気は良さそうで素晴らしい展望が期待できそう。
 
 
  
GPS軌跡図

標高グラフ

扇沢(5:40):黒部アルペンルートのターミナルで出発準備

爺ケ岳登山口(5:45〜50)

柏原新道を登る

整備された登山道

ケルン(7:10)

▲ケルンから遠くに見える種池山荘

リンドウの花

水平道を行く(8:30)

左から針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳

アザミ沢

雪渓が無く、ガレ場で落石に注意

種池山荘に到着(9:55)

▲種池山荘前で昼食(9:55〜10:35)

▲山荘前から見た針ノ木岳と大雪渓:雪が融けて雪渓は殆んどないようだ

▲種池山荘を出発(10:35)

▲正面は爺ケ岳南峰

▲途中から振り返って見た種池山荘

▲左手に鹿島槍ヶ岳を観ながらハイマツの中を爺ケ岳南峰へ

▲南遠方には槍、穂高連峰が見えてきた

▲爺ケ岳南峰山頂手前

▲爺ケ岳南峰(11:20〜30):北方に鹿島槍ヶ岳の雄姿

▲爺ケ岳南峰を下り中峯に向かう

▲青空に虹のような雲が:幻日

▲登山道沿いのコマクサ

▲爺ケ岳中峯への分岐

▲爺ケ岳中峯山頂にて(12:05〜10)

▲中峯から南峰方面を振り返る:
遠方は左から蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、立山連峰

▲中峯を下る:正面は鹿島槍ヶ岳

▲赤岩尾根の崩落状況

▲赤岩尾根分岐で小休止(13:10〜15):
正面下方は冷池山荘、上方は布引岳とその先に鹿島槍ヶ岳

▲冷池山荘に到着(13:30)