宿泊ハイキング     四国カルスト:小屋山  (1,343m 愛媛県西予市
2019年11月7日(木) 天候:晴れ(気温11℃)   しらかわ

四国カルストは愛媛県と高知県の県境にある日本三大カルストの一つで、標高が最も高く(1000〜1400m)、 東西約25kmのゆるやかな高原。

ここは東から天狗高原、五段高原、姫鶴平、大野ケ原、源氏が駄馬と続くカルスト台地が続き、キャンプ場、スキー場、牧場などがある。 今回、2日間に渡り四国カルストの中央部と西方部を歩いた。初日は大野ヶ原にあるブナ原生林とその奥にある小屋山ハイクである。

午前7時に丸亀を出発し、高知自動車道須崎東ICを出て西方に走り、道の駅:布施ケ坂で休憩。 その後、R439を通り天狗壮駐車場に午前10時20分に着く。
道を挟んだ南側のカルスト学習館まで歩き、約30分間館内の展示品(カルストの成り立ち、生成物の標示)など見学。 その後、天狗荘のレストランで11時過ぎから昼食を摂り、バスで四国カルスト公園縦断線R383を通りミルク園に移動。 ここで登山準備をして小屋山を往復。

本日のコースとコースタイムは以下の通り。
ミルク園(12:15)……ツツジ公園前(12:50〜55)……小屋山原生林入り口(13:05) ……ブナ原生林行き止まり(13:40〜45)……小屋山(丸石谷)(14:15〜20)……ブナ原生林行き止まり(14:35〜40) ……小屋山原生林入り口(15:05)……ツツジ公園前(15:15〜20)……ミルク園(15:40)

     歩行距離:7.4km、 歩行時間(登り):1時間50分、(下り):1時間10分、
     累積標高差(登り)、(下り):410m、   休憩を含む所要時間:3時間25分、

ミルク園から北西方向に緩やかな車道を登って行くと途中左手にツツジ公園があり、この周辺の案内地図が立っている。
ここで小休止後、さらに進むと左手に駐車場がある。 駐車場の先は広い牧場で牛が草を食べ、のどかな高原風景が見られるようになる。
その先の牧場のトビラ右手に小屋山原生林入り口の道標がある。 ここからブナ原生林の中へ緩やかな遊歩道が続いている。
紅葉したブナ林が周囲に見られるようになり美しい風景を見ながら歩いて行くと、ブナの木が横倒しになり遊歩道をふさいでいる。 ここに行き止まりの表示板がある。

目指す小屋山は分県ガイドによると左手急斜面を登り、さらに緩やかな笹薮を北西方向に進んだ先にある。 登山道は無く目印もないので、GPSで現在位置を確認しながら急斜面の笹薮をよじ登った。
これまでの遊歩道とは全く異なるヤブ漕ぎを約20分したところ、小高い笹薮が見えてきた。
GPSの位置情報(標高1343m)で、ここが小屋山と思われる場所である。
6名全員で周囲のブナの大木を探すと、目の高さに小屋山山頂を示す”丸石谷”の表示板を見つける。
ここで記念写真を撮り元来た踏み跡をたどり、行き止まり表示板がある遊歩道迄下山。 この間(約250m)の登りに30分、下りに15分を要した。
その後は元来た道を引き返しミルク園には午後3時40分に帰る。
休憩を含む所要時間は3時間25分と標準コースタイムを10分超過したが無事登頂することが出来た。
ミルク園で先に下山していた5名と合流し、小型バスで姫鶴荘に移動。
姫鶴荘は四国カルストの姫鶴平西側のR383号沿いにあり、展望の良い場所にある。
明日は姫鶴平から五段高原を通り天狗荘までのハイクと源氏が駄馬である。

●10年前には山頂を踏むことは出来なかった小屋山は山頂近辺に道がない。
 スマホの”スーパー地形”などを使用して位置情報をGPSで確認しないと山頂を見つけるのは容易でないことが分かった。
 また、わずか250mでもやぶ漕ぎには多くの時間(30分)が掛かることを実感。



▲GPS軌跡図


▲道の駅:布施ケ坂(9:20〜35)

▲天狗壮の駐車場(10:20):後方は天狗の森

カルスト学習館(10:30〜55)

▲カルスト学習館の内部:四国カルストの成り立ち、
動植物の説明展示、お茶の無料サービス有り

▲天狗荘レストランで昼食(11:00〜25)

ミルク園前の公衆トイレ(12:10)

ミルク園を出発(12:15)

左手遠方に源氏が駄馬を見ながら小屋山へ向かう

▲途中のツツジ公園の説明版:四国カルスト、
特に大野ヶ原周辺の説明(ブナ原生林、源氏が駄馬…)

▲ツツジ公園前で立ち休憩(12:50〜55)

▲牧場横の道標(13:05):ブナ保護林まで1.8km、
大野ヶ原休憩地(ミルク園)まで1.8km、

▲ブナ原生林の紅葉

▲ブナ原生林を歩く:平坦で歩きやすい

▲ブナ原生林の道標(13:40):
行き止まり表示で、遊歩道に倒木があり通行不可。

▲倒木の手前での集合写真(参加者全員11名)(13:45)

▲やぶ漕ぎで小屋山を目指す:最初は急登

▲笹薮が茂っていてクラブ員の帽子しか見えない:5名

▲小屋山山頂(その1):三角点は無く、
ブナの大木に丸石谷の表示プレートが留められているのみで周辺は笹薮

▲小屋山山頂(その2):6名が山頂を踏む (14:15〜20)

▲下山時最後の急坂

▲遊歩道の行き止まり表示版の処で小休止(14:35〜40)

▲ブナ原生林の遊歩道

▲牧場の中の道を南へ(15:05):四国の道

▲牧場には牛が草を食むのどかな風景

▲出発地のミルク園に帰る(15:40)

▲今夜の宿泊地:姫鶴平の西端にある姫鶴荘に到着(16:20)

▲姫鶴荘レストランで夕食(17:30〜)