山行  鹿島槍ヶ岳  (2,889m、長野県大町市)

  2018年8月20日(月)〜21日(火) 天候:晴れ(冷地山荘:9℃ 午前5時30分)       しらかわ 記 
  昨日と同様、今日も快晴で標高2430mにある冷池山荘からは北方に妙高山、火打山、少し右には浅間山が雲海に浮かんで見え、素晴らしい眺めである。
午前5時から朝食を摂り、不要な荷物は山荘に預けて5時50分に鹿島槍ヶ岳に向け出発。
 
8月20日(月):本日のコースとコースタイムは以下の通り。
 
冷池山荘(5:50)〜テント場(6:00)〜布引岳(7:00〜7:05)〜鹿島槍ヶ岳・南峰(7:55〜8:25)〜布引岳(9:00)〜冷池山荘(休憩、昼食)(10:30〜11:00)〜赤岩尾根分岐(11:20)〜爺ケ岳・中峰分岐(12:20)〜爺ケ岳南峰分岐(12:45)〜種池山荘(13:30)
 
    歩行距離:9.3km、 歩行時間:6時間35分、 累積標高差(登り):1010m、 (下り):960m、
 
    休憩昼食を含む所要時間:7時間40分、
 
樹林帯を10分程登るとテント場がある。
ここから正面には布引岳が、右手には剣、立山連峰が良く見える。
更に進むと道の両側は”お花畑”で沢山の花が咲いている。池塘もある。
稜線の右側につけられた登山道は西風があり、気温9℃でさすがにTシャツ1枚では寒い。
ハイマツ帯を抜けて布引岳山頂には午前7時に到着。
今日も足並みが揃っており標準コースタイムで歩いている。
山頂からは360度の展望で雲一つなく素晴らしい眺めである。
山頂で5分程過ごし、少し下って鹿島槍ヶ岳に向かう。
登山道はガレて少し足下に注意が必要になるが急登も少なく歩き易い。
鹿島槍ヶ岳・南峰には午前8時前に到着。 所要時間2時間5分で標準コースタイムより5分速い。
山頂は思いの外広く、展望が素晴らしかったので30分ゆっくりと過ごす。
北方には鹿島槍ヶ岳北峰、八峰キレット、五竜岳、遠方には白馬岳三山、さらに遠方右手に火打山、妙高山が見える。
北西方向の山並みの向こうには富山湾、能登半島もかすかに見えた。
南方には登って来た布引岳、爺ケ岳、種池山荘、その先には針ノ木岳、蓮華岳をつなぐ稜線がくっきり見える。
本当に素晴らしい眺めである。
北峰への吊り尾根往復歩きもしたいと思ったが、時間とリスクを考慮し南峰から元来た道を戻る。
布引岳は山頂下の巻道を通り、冷池山荘には午前10時30分に帰る。
途中、ハイマツの中から雷鳥の鳴き声を幾度も聞いたが残念ながらその姿を見る事は出来なかった。
ここで荷物をまとめて少し早いが食堂でカレーライスを食べ、11時に出発。
途中の爺ケ岳は北峰、中峯、南峰の山頂は踏まずに巻道を通って種池山荘には午後1時30分に到着。
今日も、夕食時間まで談話室で生ビールを飲みながら山旅談義。
午後4時半過ぎに針ノ木岳、蓮華岳縦走グループが到着し、部屋はすし詰め状態になった。
  
  
GPS軌跡図 左:全体(爺ケ岳〜鹿島槍ヶ岳)と 右:鹿島槍ヶ岳のGPS軌跡図の2つを示します。

標高グラフ

▲朝日をうけた冷池山荘

山荘前から見える布引岳、鹿島槍ヶ岳

山荘上部のテント場(冷池山荘から約10分)

▲花(その1)

ゴゼンタチバナ
8月21日(火):本日のコースとコースタイムは以下の通り。
 
種池山荘(6:00)〜鉄砲坂(6:10)〜富士見坂(6:20)〜アザミ沢(6:35)〜石ベンチ(6:40)〜水平道(6:50)〜石畳(6:55〜7:00)〜ケルン(8:00〜05)〜爺ケ岳登山口(9:05〜10)〜扇沢(9:25)
 
歩行距離:5.4km、 歩行時間:3時間10分、 累積標高差(登り):170m、 (下り):1250m
休憩を含む所要時間:3時間25分、
 
 昨日と同様午前5時から朝食を摂り、6時に扇沢に向けて下山開始。
今日も晴れて雨の心配は無いが暑くなりそうである。
柏原新道を順調に歩き午前9時過ぎに爺ケ岳登山口に下山。
ここからバスが駐車している扇沢バスターミナルまで車道横を15分程登る。
黒部アルペンルートの扇沢駅売店でお土産を買い、バスで約1時間移動し、安曇野市内の”シャクナゲの湯”で温泉に入り、昼食を摂る。
その後の帰りのバスは順調に走り、午後11時30分にJR宇多津駅南口に到着。
 
1、数年前から希望していた日本百名山の鹿島槍ヶ岳に漸く登り、素晴らしい展望を味わうことが出来て本当に楽しい山旅でした。
  双耳峰と吊り尾根が特徴の鹿島槍ヶ岳の優美さは写真と実際近くで見るのでは多少違うように感じました。 
2、布引岳から鹿島槍ヶ岳への登山道沿いの”お花畑”には沢山の花が咲いており癒されました。
  またアルプスの山々を眺めながらの稜線歩きは非常に心地良いものでした。
  なお、登山道にはガレた急斜面もありましたが、特に危険は感じないレベルでした。
3、種池山荘、冷池山荘は標高約2400mにあり、早朝の気温は9℃と香川県の真冬並みの寒さでしたが
  部屋の気密性が高くてTシャツ1枚でも暑くて寝苦しく感じました。 

花(その3)

ハイマツの中を布引岳へ

最後の急登

布引岳山頂(2683m):正面は鹿島槍ヶ岳南峰

▲鹿島槍ヶ岳南峰手前の急坂:風が冷たい

▲ミヤマトリカブト

▲花(その5)

▲鹿島槍ヶ岳南峰山頂(2889m)(7:55〜8:25)

▲山頂は360度の展望

▲北方には五竜岳、白馬三山が

▲手前は鹿島槍ヶ岳北峰、その遠方は左から焼山、火打山、妙高山、

▲八峰キレットとその下記は五竜岳、白馬三山

▲遠方左から焼山、火打山、妙高山

▲鹿島槍ヶ岳山頂:後方は剣、立山連峰

▲南遠方の槍ヶ岳、穂高連峰

▲北北東遠方に妙高山、火打山

▲西遠方に剣岳、立山連峰

▲北遠方に白馬三山、朝日岳

▲鹿島槍ヶ岳山頂の全景

▲下り方向の布引岳、爺ケ岳(北、中、南)更に遠方には岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳、蓮華岳

▲鹿島槍ヶ岳北峰をズーム:ジグザグの登山道

▲山頂を後に

▲花(その6)

▲花(その7)

▲花(その8)

▲爺ケ岳の西側斜面

▲爺ケ岳中峯の巻道を行く

▲花(その9)

▲ウサギギク

▲冷池山荘で昼食のカレーライス(10:30〜11:00)

▲ダケカンバの実

▲爺ケ岳中峯の巻道へ

▲爺ケ岳南峰も巻道へ

▲花(その11)

▲種池山荘が見えてきた
●8月21日(火)

▲種池山荘を出発(6:00)

▲鉄砲坂

▲石畳

▲柏原新道終点

▲爺ケ岳登山口(9:05〜10)

▲バスが駐車している扇沢バスターミナルへ(9:25)