木曽 妻籠宿 と 木曾駒ケ岳    (2007年7月16〜18日 長野県)
とうない 記
今年の個人夏山山行は、同行のつれあいの体力を考えて、木曾駒ケ岳にした。  観光ツアーで、千畳敷カールまでロープウェイで行ける楽なところだ。  
例年のように、丸亀から車で行く、片道520kmある。 私は車の運転が苦に感じないので、わがまま登山にはピッタリだ。
1日目自宅を7:30に出発。 7〜8時間で目的地に着くから余裕があり、恵那ICで高速道路を降りて、木曾路を走り、妻籠宿を歩く。 

木曾路を北上し、昨年開通した権兵衛トンネルを通って、伊那市に出て、駒ヶ根市のホテルに泊まる。

翌朝5時頃、窓の外を見ると、しっかり雨が降っている。 『せっかく来たけど、この雨では中止止む無し』と近郊の観光地を探し、とりあえずこれでいこうと思っていたところ、神のお恵みか雨が止んだ。 でも山を見ると、雲がかかっていて、大丈夫かな〜? 迷う時は、最初の計画どおり行くということで、木曾駒ケ岳に向う。
有名な山はどこでも、そうであるように、ここでも、自家用車は通行を制限される。 宿から15分位走ったところにバスセンターがあり、ここに車を置いて、バスとロープウェイで千畳敷カールまで登る。

雨なら、千畳敷を散策して帰ればよいとの腹つもりである。 着いた千畳敷では、上の方にガス(雲)がかかっているが、見通しはまずまず。 これなら行けるだろうと、出発するが、連れ合いの体調が悪い。 行ける所まで行くしかないと決めて、千畳敷から八丁坂の急坂を登る。
途中の山道の傍には、ハクサンイチゲ・コイワワカガミ・シナノキンバイ・ハクサンシャクナゲなどがきれいに咲いている。 写真を撮る。

1時間もかからず、乗越浄土という尾根に上がる。 ロープウェイで急に2600mの高地に出たので、酸素不足による酔いを感じる。
天気は、時折ガスがかかるが雨にはならず、これから向う中岳や木曾駒ケ岳の山頂が手近に見える。
本来なら、乗越浄土から宝剣岳の岩山に行くところだが、つれあいの体調では中止止む無し。
宝剣荘の横を通って、中岳に向う。

中岳への高低差は、50m位しかないから、楽々だ。 途中、コマクサやイワカガミの群生を見る。

30分程度で中岳に着いた。 岩が多い山頂だ。 木曾駒ケ岳も目の前にあって、30分程度で行けそうだだったが、つれあいの体調不良により、先に行くのは断念する。
 二十歳前後の若い女性の数名のパーティーが来る。 話をすると京都から来たと言う。
付いて行きたい(^_^)ところだが、それは無理。
来た道を折り始め、ロープウェイとバスで降りる。 

下山すると晴れで暑い。 時間があるので、近くの高遠城址公園に行く。 春には花見で有名な所。 やはり、今の時期は桜の木は緑一杯だが人影は殆どなし。 こんなもんでしょう・・・と納得して、2日目の宿、望岳荘に入る。 ここは、村営の宿だったらしく、設備は良好で宿泊代もまずまず。多分、40部屋位ある宿のようだが、客らしき車は数台しか停まっていない。
平日だから・・・。 貸切状態で温泉を堪能する。 

こんな楽しみは、現役で働いている人には味わえないだろうと・・・・自分の現役の頃を思い出す。

翌朝は、丸亀に向けて、車を走らせるのみ。 7.5時間走って、無事帰宅。 
我々の旅行初日、新潟中越沖地震が発生する。 我々はなにも感じることはなかったが、駒ヶ根の宿付近では震度3だったとのこと。
今回の旅で、木曾駒ケ岳に行けなかったのは残念だったが、70点位で満足すべきかな?

▲ 木曾路の妻籠宿。 江戸時代の面影が残る。

▲ 江戸の風情がある構え

▲ 観光のチラシにあるような風景

▲ 翌朝、菅ノ平バスセンターに車を停める。
ごらんのように山は一面にガスがかかっている。 

▲ ロープウェイ駅まで、このバスに乗る

▲ 千畳敷カールまでこのロープウェイを利用。
同乗者は20名位いた。

▲ ロープウェイを降りる。 ガスがかかる。

▲ 近くに神社があり、運を祈る。

▲ 千畳敷カール。 雪渓が残る。

▲ スミレの一種か?

▲ ピンボケになったがミヤマクロユリ

▲ ショウジョウバカマ

▲ 観光客が歩く平原区域。 雪渓が残る。

▲ 中央の尾根に続く八丁坂

▲ 八丁坂の登山道脇でハクサンイチゲ

▲ 青空ものぞく

▲ 尾根はもうすぐ。 こんな岩場の登りもある。 
酸素不足を感じる。

▲ 登りきって、乗越浄土に到着。

▲ 尾根にある宝剣山荘

▲ 宝剣。 岩の山。

▲ シナノキンバイ

▲ コイワカガミの群生

▲ 岩の間からコイワカガミ

▲ シナノキンバイ

▲ 中岳がすぐそこにある

▲ 木曾駒ケ岳はその向こう


▲ 中岳山頂。 ここで涙を飲む。

▲ 翌朝、宿から望む木曾駒ケ岳。