個人山行 北八ヶ岳(北横岳~三ッ岳~雨池山~縞枯山)(’09-6-28~30 長野県)
                                          
とうない 記

八ヶ岳は多くの山峰を持つ山で、アプローチしやすく景色や山容がよいから、人気のある山である。
2年前のクラブ夏山で南八ヶ岳の赤岳に登った。 あそこは八ヶ岳の最高峰です。 まだ行っていない横岳・硫黄岳・天狗岳などいつかは行ってみたいものだと思う。
八ヶ岳でも北側は、なだらかな山々がつらなる歩きやすいコースと多くのガイドブックに書いてあるが、今回、その北八ヶ岳の4つの山を歩いてきた。

6月末の梅雨時期なので、小雨は覚悟していたが、運よく登山日は天候に恵まれ、晴か曇りで暑い日差しもなく快適な山歩きをしてきた。

コースはロープウェイを利用したので、苦しい登りは少なかったが、三ッ岳の連続する岩稜の登り降りでは、怖さを感じるところも少なくなかった。

山の他の愉しみである宿には、元勤務していた会社の保養所が蓼科にあり、格安で利用できて、温泉・食事など満足できた。

また、下山後、八ヶ岳の東側の村に訪ねる人があって、訪問する。 そこは高原野菜の産地で見渡すかぎりレタス畑で、山と畑の織りなす景色はよそでは見られないとてもきれいなところであった。 

自然が豊富な長野県は、とてもよいところですね。

今回はマイカーでの旅で、往復1300kmを運転したが、時々休憩しながらの昼間の移動が多く、疲れはあまりなかった。 まだ車の長時間運転はできそうだ。
そうそう、行きの高速道路料金は特別割引で坂出から長野まで3500円と格安でした。(帰路の高速代は正規料金より幾分安かった)


▲ コース全体図(黒色点線が今回のコース)

朝8時前に自宅を出発。 このところ岡山に行く機会が多く、100km程度の車の運転はたびたびしているが、600km連続は久々である。 初日は蓼科の宿に行くだけで、急ぎの旅でもない。 瀬戸大橋を渡り、SAで3回ほど休憩し、蓼科に午後4時頃到着する。 まだ時間が早いので、蓼科湖に立ち寄る。
ここは観光地なのだが、休日の夕方前とあって閑散としている。 

蓼科付近は別荘が立ち並び山麓の道は曲がりくねっており、道が判りにくいが、車のナビのおかげでちゃんと目的の保養所に到着できた。(ナビも時々変な案内をすることもあるので絶対的には信用できないが・・・)


▲途中寄った蓼科湖(スタッフのみで人気なし)

▲林の中にある保養所玄関

翌朝、天気は晴れ、今日一日はよい天気になるとの予報だったので、運がよいのを感謝しながら、車で10分のロープウェイの駅に向かう。
平日なので、車は少ない。 このロープウェイを上がったところは、溶岩がごろごろしているが高山植物が楽しめるところで坪庭という観光地になっている。
そのため、ロープウェイの客は殆ど観光客でハイキング客は少ない。


▲中央左は蓼科山、右に北横岳・縞枯山と続く

▲ ここからロープウェイに

ロープウェイは10分足らずで山頂駅に着くがロープウェイの下は冬にはスキー場のゲレンデになるところで、今はレンゲツツジの赤がきれいだった。
 また北側には蓼科山が、南側には南八ヶ岳の連山が望めた。


▲ロープウェイの窓から下にレンゲツツジの花

▲ なだらかな山容を見せる蓼科山

▲山頂駅前に広がる坪庭の散策路

▲ロープウェイを降りると坪庭

▲観光客でにぎわう坪庭

▲南側には縞枯山

▲ 坪庭には溶岩がごろごろしており、コケが生えている。
その奥に見えるのが、これから登る北横岳。坪庭を15分程
歩くと、北横岳への分岐点で、そこから先には誰もいない
静かな道が続く


▲こんな岩道を30分程歩いて北横岳に登る


▲北横岳ヒュッテに到着

▲コイワカガミ群生とシャクナゲ

次の三ッ岳に登るため、草々に下山するが、この山ですれ違った登山客は10人以下で少し寂しい。 
けれども下山時、赤ちゃんを抱いた若い夫婦の登山客を見かけたのにはびっくりした。
赤ちゃんはパパの腕でスヤスヤ、奥さんはベビーカーを下げている。 その熱意に感心する。

三ッ岳への分岐点には、岩場が続くので注意するよう案内板があった。 確かに、岩の多い登山路であった。


▲三ッ岳へ向かう

▲アップダウンの少ないシャクナゲの道を歩く

▲三ッ岳山頂の岩場

▲恐怖?の山頂直下鎖場。 スリルがある。

▲ 三ッ岳山頂(右の写真はもっとも高い岩の上)

▲ 岩の上で休憩する勇気ある男性
足を踏み外すと命なし

三ッ岳からの下りの道も、結構岩が多く、コースを見失い勝ちになるが、岩に書かれた◎×矢印などをたどって南側の雨池山とのコルに降りる。 雨池山は山頂を感じさせない山で、ただ案内板があるのみ。 縞枯山へ行くには一旦峠に下がった後150m位登りとなる。
それまでに登った3つのピークの内、三ッ岳で険しい岩稜を歩いたので、気分的に疲れ、これからさらに縞枯山に登るのはちょっと元気が要った。


▲三ッ岳から下山途中雨池が見える

▲雨池山のピーク

▲雨池峠で一服

▲ 縞枯山の登りは直登の岩道が続く

▲縞状に枯れるシラビソ林

▲縞枯山山頂から南アルプス方面を望む、うっすらと北岳が見える

▲縞枯山からは来た道を雨池峠に帰り、出発点の山頂駅に
戻る。 途中に縞枯山荘がある。

▲4時前、一周して山頂駅に戻った。 

今回のコースは、ロープウェイを利用したので楽ではあったが、それでも累計高低差は700m、距離は7km位だから、それほど楽ではなかった。
今回北八ヶ岳に行ったので、北と南は登ったが、中程の茶臼山や天狗岳・硫黄岳・横岳が残っている。
また時期を見て訪れてみたいものだ。