熊野古道・中辺路(滝尻王子〜熊野本宮大社) (和歌山県田辺市) 

  2014年11月12日(水)〜14日(金)         しらかわ 記

 今年は”紀伊山地の霊場と参詣道”が日本で12番目に世界遺産に登録されて10年目になる。
クラブ山行として熊野古道・中辺路を歩くのは18年目で、バスを利用した2泊3日の山旅を計画したところ予想以上の23名が参加した。

 早朝5時半に丸亀を出発し徳島港から南海フエリーで和歌山港に渡り、中辺路の起点・滝尻王子には12時半に着いた。
橋を渡った処にある熊野古道館で昼食を摂り、中辺路の起点・滝尻王子より熊野本宮大社を目指した。

 初日は全員が同じコース(滝尻王子〜高原熊野神社)を歩き、2日目、3日目は全コース(高原熊野神社〜熊野本宮大社)を歩く7名と、バスで一部をスキップしハイライト部(牛馬童子〜小広王子、発心門王子〜熊野本宮大社)を歩く16名の二班に分かれた。
全コースを歩くと歩行距離:約38km、標準歩行時間:14時間15分で少し距離が長い。

ここではハイライト部を歩いた”ゆっくり班”の各王子、本宮大社、大斎原(旧社地)の写真を紹介する。

 3日間ともに好天に恵まれ、ゆっくりと休憩しながら標準歩行時間の1.5〜2倍のペースで熊野古道を歩いた。
それぞれの王子跡には青色の説明版(田辺市)と茶色の説明版(和歌山県)が建てられ、平安時代から続く熊野参詣の歴史が綴られている。
発心門王子からは語り部の説明を受けながら歩くグループも見られたが、我々は時間に余裕があり、説明版を見ながら歩いたのでその必要はなかった。

次回の熊野古道は来年4月に大雲取越え、小雲取越えコースを計画している。今回参加出来なかった人も是非一緒に歩きましょう。



▲GPS軌跡図(滝尻王子〜小広王子)


GPS軌跡図(小広〜本宮)

 ■11月12日(熊野古道館〜高原熊野神社)

▲参加メンバー全員

滝尻の熊野古道館へ

熊野古道館内で昼食:熊野古道の歴史展示館

滝尻王子(五大王子の一つ)

滝尻王子宮境内にある中辺路起点の番号道標
(道標は500m毎に設置されており、終点は祓殿王子の75番)

いきなりの急登が続く

▲胎内くぐりの岩穴(狭くてザックを担いでは通れない)

不寝王子跡の石碑(各王子跡には青色の説明版が建てられている)

木の根で覆われた山道は歩きずらい

このような山道もある

斜面で小休止

▲ 高原熊野神社に到着(神社は約600年前の権現造りで隣には巨大なクスノキの神木が)

高原霧の里から国道311号へ急坂を下る

▲高原熊野神社にて

▲民宿ちかつゆで夕食(Tさんの音頭で乾杯)

11月13日(木)(牛馬童子〜小広王子)
 
▲牛馬童子バス停から牛馬童子への階段を上る

▲牛馬童子像

▲休憩所から見下ろした近露地区(正面遠方は昨夜泊まった民宿ちかつゆ)

▲近露王子にてゆっくり班(2日目は7人)の集合写真(女性カメラマンが撮影)

▲再び林の中へ

▲継桜王子宮にある杉の巨木
 
  ▲継桜王子宮(左右の杉の巨木が周囲を圧倒)
 
 ▲秀衡桜の説明版を読む

▲道端にはユニークなカカシが所々に(一方、空家が目立つ)

▲小広王子跡(後方の小さい石碑)の説明版

▲民宿あづまやの夕食はリーダーの挨拶で始まる
11月14日(金)(発心門王子〜熊野本宮大社〜大斎原)

▲湯の峰温泉にある唯一の世界遺産温泉:つぼ湯(小栗判官伝説の説明文有)

▲湯の峰温泉街(熊野古道の道標とつぼ湯)

▲発心門王子

▲発心門王子の集合写真(16名)

▲発心門王子前を出発

▲紅葉が美しい

▲杉林の中で休憩し森林浴を味わう

▲伏拝王子跡の説明板

▲三軒茶屋跡で昼食

▲杉林の中を行く

▲展望台から見た大斎原の大鳥居

▲熊野本宮大社裏鳥居での集合写真(ゆっくり班)

▲熊野本宮大社拝殿

▲熊野本宮大社に参拝

▲熊野本宮大社にて

▲本宮大社の石段を下る

▲熊野本宮大社の正面

▲世界遺産熊野本宮館(左手後方)

▲大斎原(旧社地)の大鳥居

▲世界遺産を示す石碑(熊野本宮大社旧社地:大斎原)

▲大斎原内に祀られた熊野本宮大社の石祠

▲大斎原を散策