熊野古道・伊勢路
(松本峠、風伝峠、鬼ケ城、花の窟神社、熊野本宮大社) 三重県熊野市、御浜町、三重県田辺市

  2016年11月16日(火) 天候:晴れ       しらかわ記 
ホテルで午前6時20分から朝食、7時10分出発。
予定を変更し、先ず世界遺産の鬼ケ城の奇岩群を観てから松本峠に行き、その後世界遺産の花の窟神社を観光し、風伝峠を歩くことにした。  

GPS軌跡図(松本道、鬼が城、花の岩屋)

鬼ケ城(世界遺産)観光:30分
 松本峠登り口近くに有る鬼ケ城センターまでバスで10分移動し、その先にある鬼ケ城の奇岩、巨岩を観て歩いた。

▲鬼ケ城入口に有る説明碑
石英粗面岩からなる奇岩、天井には蜂の巣状の風蝕痕、土地の隆起と
海蝕作用で形成された奇岩などの説明あり

▲千畳敷:広い平らな岩面

▲奇岩の中の遊歩道

▲海岸沿いに付けられた遊歩道(約1km)は
崩壊のため通行止めになっている

巨岩、奇岩の様子がよく分かる:風蝕痕など
松本峠
鬼ケ城センターから北へバスで2分移動して、R42沿いの松本峠登り口で出発準備。

松本峠のコースとコースタイムは以下の通り。
 松本峠登り口(8:00)〜石畳〜松本峠・地蔵(8:15〜30)〜下山口(8:40)〜コンビニ店(8:50)
歩行距離:1.5km、 歩行時間:35分、 所要時間:50分
 
登り口には松本峠と石畳の説明版がある。
良く整備された木の根が絡まった石畳を登って行くと500m程で松本峠(標高:135m)に着く。
ここには等身大の石の地蔵様とその説明版がある。ここでしばらく休憩してから熊野市街に下りる。

R42沿いにある入口の説明版を読む
石畳は作られた時代によりそれぞれ特徴があるとの事

木の根が絡まった石畳を慎重に登る

▲松本峠にある等身大のお地蔵さん

松本峠で

▲松本峠で小休止

▲苔生した石畳を下る

▲熊野市の街中に下りてきた:道標が有り分かり易い
花の窟神社観光:30分
JR熊野市駅でKさんと別れ、少し南方のR42沿いにある世界遺産・花の窟神社を観光。
ここは日本書紀に出てくるイザナギノミコト(天照大御神の母神)が祀られている日本最古の神社である。
ご神体は高さ45mの巨岩、奇岩でその壁面には幾つかの穴が開いており、鬼ケ城と同じ岩石で出来ている様だ。

▲参道を神社へ向かう

▲高さ45mの岩が御神体

▲窟の下部に祭壇が設置されている
風伝峠
花の窟神社からバスで1時間程R311を北西に走り、風伝峠登り口に午前10時20分に着いた。
風伝峠のコースとコースタイムは以下の通り。
 風伝峠登り口(10:20)〜風伝茶屋(10:55)〜風伝峠(11:05〜10)〜(昼食)(11:15〜40)〜後地バス停(12:00)
 歩行距離:2.5km、歩行時間:1時間10分、累積標高差(登り):170m、(下り):150m
休憩、昼食を含む所要時間:1時間40分、
 
ここも歩き始めて直ぐに世界遺産指定の古道になる。
猪垣の横を通り、風伝茶屋まで登るとその先が風伝峠である。
途中で舗装された車道も一部に有るが、全体として良く昔の面影が残っているようだ。
風伝峠(標高:257m)を越えて下山途中の日当たりの良い場所で昼食を摂り、バスの待つ後地バス停に正午に下りてきた。
ここから熊野本宮大社まで約1時間バスに乗車。

▲コースマップ

▲風伝峠の登り口

▲猪垣の横を通過

▲世界遺産の区間が一度途切れる

▲風伝茶屋前で立休憩

▲風伝峠での集合写真(参加者10名)

▲峠を越えて石畳を下る

▲途中の陽だまりで昼食と休憩

▲ススキの穂を見ながらバス停に向かう

▲R311まで下りてきた
熊野本宮大社観光:約50分
初めての会員もいたので2年ぶりに熊野本宮大社を観光。
平日のためか参拝者も余り居なくてゆっくりと長い石段(158段)を上がり、神殿にお参りが出来た。
おみくじは大吉で心静かに参拝を終えた。
その後、和歌山港午後7時15分発の南海フエリーに乗船。丸亀には午後11時30分に帰着。
   

▲石段前で集合写真

▲熊野本宮の神殿に参拝

1、6つの峠を歩き、6つの世界遺産を観光した2泊3日の熊野古道・伊勢路の山旅は無事終了しました。
伊勢路は全長170kmもあり、全てを歩くには日数が足りない。
そこで、コースを限定し且つ世界遺産に指定された処を選んだ短い旅になりましたが、伊勢路の特徴ある石畳などは十分味わう事が出来たと感じています。
2、熊野古道には小辺路、大峰奥駈路もあり、参加者が多ければ来年以降の行事の一つにしたいと思います。