黒笠山  (1,703m、 2007年12月2日 徳島県つるぎ町)
とうない 記
『阿波のマッターホルン』との別名を持つ徳島の黒笠山。 今日は少数精鋭のメンバー8名で、ちょっと厳しい山に登る。
天気は良好。 登山口までの道にはちょっと道を迷ったが、ナビとガイド本を頼りに無事登山口の到着する。 
この山の地形から最初は傾斜の緩い登りやすいルートと思ったが、そんなことはなく、杉林の急登を喘ぎながら登る。 登山道付近には、昔は畑や家があったらしい跡がいくつも残っている。 こんな山奥でよく生活できたものだと思う。
登山道は、左手に沢を見ながら、急登な尾根道の連続。 
ピーク近くに出るとササが出てきた。 付近には小雪が残っている。 
やがて左手に黒笠山のこんもりとした高さ50m位の岩山が現れる。
このピークに登るのには少々スリルがあった。 高さはせいぜい10m位かと思われるが、岩をよじ登るところがある。 鎖があるものの、木の根がところどころあって、手でつかめるが、足の置場にも困る。 おまけに、岩には薄い雪が張り付いており、滑る危険性もある。 夏山の八ヶ岳でも経験しなかった怖い場所だった。
それでも、全員慎重に登って、ピークに至る。 ピークは風があって、寒さを感じる。  狭いし、昼食をとる場所もない。 展望を楽しみ記念撮影後、早々に下山。 これがまた怖い。
無事、危険な場所を下って、陽だまりで昼食をとって一息つく。
今回は少人数でベテランクラスのメンバーだったので、登山に要した時間はガイド本記載の3時間よりも早くピークに登ることができた。
ただ、メンバーの中に一人体調がすぐれなかった人がいて、この山はきつかったようだ。 ちょっと気の毒であった。

初冬の山は静かで落ち葉を踏む、登山は快適であった。

▲ ルートマップ

▲ 民家の横から登山口が始まる

▲ 登山口から、黒笠山方向を見上げる
とても良い天気、風もない

▲ 登り始めてすぐ小さな滝が現れる。 冷たく澄みきった水

▲ 杉の植林の中を歩く、登り始めは楽と思いきや、結構急登

▲ 黒笠神社の鳥居が出てくる

▲ 左手に谷、急登が続く

▲ 黒笠神社に到着

▲ 神社の脇には、こんな小さな祠も

▲ 神社のあたりの残雪、じっとしていると寒い

 尾根に出るとササが一面に出てきた

▲ ササの葉に残る小雪

▲ ピークは小高い岩山だ

▲高さは10m位なのだが、とても怖い鎖場
落ちたら、重傷間違いなし

▲ 無事登り切る ホッ

▲ 山頂の見晴らしは抜群
隣の矢筈山

▲ 西側の眺め

▲ 全員登頂(マイナス一人)

▲ 山頂は狭く、標識は山頂脇に建つ