定例ハイキングA黒滝山(270m 広島県竹原市)・白滝山(342m 三原市)

2018年12月17日(月)     天候:晴れ後曇り一時小雨      しらかわ 記

 

今回も青春18切符を利用した山旅である。

雨天順延のため参加者は9名から4名に減少。

午前6時53分にJR宇多津駅で乗車し、坂出、岡山、福山、三原で電車を乗り継ぎ、JR呉線忠海駅に午前10時9分に着いた。

月曜日の通勤時間帯でマリンライナーは満員、山陽本線も倉敷駅までは混雑したが、幸いなことにどちらも座席を確保できた。

JR忠海駅は無人駅であるが改札口横には町の観光施設が有る。

駅前に黒滝山の登山口表示板があり、分かり易い。

本日のコースとコースタイムは以下の通り。

 JR忠海駅10:15……10:40地蔵院10:45……10:55幸福の鳥居……11:10山頂広場11:05……11:25黒滝山11:30……12:05駐車場……12:20龍泉寺(昼食)13:05……13:10白滝山13:20……13:25龍泉寺……13:35展望台……14:05下山道分岐……14:30地蔵院14:35……14:45JR忠海駅

 

    歩行距離:7.0km、歩行時間:3時間15分、

累積標高差(上り)、(下り):675m、休憩、昼食を含む所要時間:4時間30分、

 

国道185号線を東に300m程歩き、興亜橋を渡り左に曲がる。正面に黒滝山が見え、暫く歩くと地蔵院に着く。

地蔵院には山門、鐘楼はあるが本堂は見当たらない。今年の7月7日西日本豪雨で土砂に押し流されて倒壊したので取り壊されていた。

裏の墓地も大きく壊れたままの状態である。


登山道の土砂は取り除かれて登山口まで問題無く歩ける。その後は緩い坂道を黒滝山山頂を目指した。

西国三十三ミニ観音石仏が登山道周辺にあり、道しるべが分かり易い。登山道は歩き易く、低木が多いので展望が良い。

山頂は360度の眺望で、瀬戸内の島々が良く見える。

黒滝山山頂を下り白滝山に登るには2つのルートが有り、今回は分岐から駐車場、龍泉寺への時計回りに歩いた。

予定より早い午前12時20分に山頂手前の龍泉寺に着いた。

この龍泉寺境内の山門上部の見晴らしの好い場所で昼食。昼食後、西の空が暗くなり雨が降って来たので本堂軒下で雨が止むのを待つ。

小降りになった処で山頂の八畳岩に登る。八畳岩側面には16体の大きな磨崖仏が刻まれている。見る者を圧倒する素晴らしい風景である。

山頂は360度眺めが良く、天気が好ければ瀬戸内海を挟んで石鎚山も見えるようだ。

生憎の天気で遠くは見えなかったが、薄い虹を少しのあいだ見ることが出来た。

山頂で記念写真を撮り、龍泉寺に戻りザックを担いで展望台まで下りる。展望台から振り返ると山頂の八畳岩がよく見える。

やはり八畳岩は地元の人に親しまれているだけあって巨大で存在感がある。

展望台からの山道は少し荒れており、ロープもある急坂でゆっくりと慎重に下りた。

分岐からは歩き易い黒滝山西側の巻道を通り、龍泉寺で少し休みJR忠海駅に午後2時45分に帰る。

午後3時12分発三原行電車に乗車し予定通りJR宇多津駅に午後6時32分に帰って来た。

 

1、西日本豪雨の影響で、JR呉線は2日前に開通したばかりで徐行区間あり、間引き運転しているのは分かっていた。

  しかしながら、登山道沿いの地蔵院本堂、裏斜面墓地の墓石が土砂で流され跡形もなくなっていたことには大変驚いた。

  南海大地震が近づいているのを考えると他人事とは思えない。  日頃の備えが必要であることを実感。


2、黒滝山は山麓、山稜の岩肌に観音像が彫られた磨崖仏が三十三あり、信仰の山として地元の人々に親しまれているようだ。

  今日も登山道を清掃している同年輩の男性を見かけた。

  白滝山は山頂近くに龍泉寺があり、八畳岩側面に磨崖仏が彫られ、こちらも信仰の山であることが分かる。

  どちらの山も登山道が良く整備されていた。 

  山頂からの素晴らしい眺望、巨大な八畳岩と磨崖仏が印象に残る山旅でした。

 


▲GPS軌跡図

JR忠海駅(9:15):
無人駅であるが、改札口横には町の観光施設があり休憩できる。

地蔵院:後方は黒滝山

地蔵院境内:
石仏、納骨堂、鐘楼、さい銭箱はあるが本堂は見当たらない(今年7月7日西日本豪雨で裏山が崩れ本堂を直撃、取り壊しされていた)

裏斜面の墓地も大きく崩れた状態

登山道左手にバイオトイレ、正面右手に時計と石仏

乃木将軍腰掛岩:乃木将軍が明治39年に訪れた際、ここからの眺望を絶賛したと言われている

広くて良く整備された登山道

▲幸福の鳥居:鳥居をくぐると幸福が訪れると言われている

分岐の道標:右が山頂広場、左が観音堂

山頂広場:簡易なステージもあった

山頂広場奥にある天照皇大神宮と宗忠神社の石碑

山頂東方向の眺望:忠海湾、手前はクサリ場が在る観音堂の岩峰

▲黒滝山山頂(270m):三角点は無い

▲山頂を後に白滝山に向かう

▲駐車場の車道との交差部:白滝山へ700mの標示有り

▲白滝山山頂近くの龍泉寺参道左手の大岩:乾坤第一筆

▲龍泉寺山門前

▲龍泉寺本堂:後方には白滝山山頂の八畳岩が見える

▲龍泉寺境内で昼食:眺望が良いが雨雲が気になる

▲山頂手前の磨崖仏(江戸時代初期の作で16仏有)

▲山頂から南方面(黒滝山)の眺め

▲山頂から北方面の眺め:薄く虹が発生

▲黒滝山の先には瀬戸内の島々が:
右手は大久野島(毒ガス島、ウサギ島とも言われる)

▲白滝山山頂・八畳岩での記念写真:花崗岩で八畳より相当広い

▲八畳岩の横にも石仏

▲山頂標示(標高342m)のある秋葉三尺大権現前での集合写真
(参加者全員4名)

▲八畳岩側面に彫られた磨崖仏

▲展望台から見た山頂の八畳岩と龍泉寺の山門

▲展望台から下りの一部に急坂有り

▲砂防ダム横の車道との交差

▲地蔵院:西日本豪雨で本堂は倒壊し更地に、鐘楼と山門のみが残る

▲振り返って見た黒滝山