定例ハイキングA 三石城山(297m)天王山(354m)岡山県備前市
2020年1月22日(水) 天候:曇り    しらかわ記

地図を見ると岡山県東部の山陽本線JR三石駅北側に城山の標示がある。 山頂には中世に山城が築かれ、その城跡が残っているので三石城山とも呼ばれているようだ。

一方、国土地理院の地形図には城山の北側に標高354mの三角点(天王山)、北方に深谷の滝がある。 今回、これらを時計回りに一周した。

岡山駅の乗り継ぎ時間が30分以上と長く、JR宇多津駅から2時間20分もかかって午前10時にJR三石駅に到着。 参加者は11名。

本日のコースとコースタイムは以下の通り。

JR三石駅(10:15)~登山口(10:25~28)~千貫井戸(10:55)~分岐(11:00)~第一見張り所(11:03~05)~分岐(11:10)~二の丸跡(11:17)~本丸跡(三石城山)(昼食)(11:20~45)~鶯丸跡(11:50)~第二展望所(12:00)~第一展望所(12:03)~分岐(12:05)~天王山(12:20~25)~分岐(12:35)~城山入口駐車場(12:50~13:00)~三石城跡登山口(13:15)~深谷の滝(13:25~45)~JR三石駅(14:10)~三石明神社(14:17~22)~JR三石駅(14:30~49)

   歩行距離:8.4km、 歩行時間:3時間5分、累積標高差(登り)、(下り):580m

   休憩、昼食を含む所要時間:4時間15分

駅から西方に10分程車道を歩くと三石城登山口標示があり右折。 その先の階段途中に案内板が設置され、登山口表示があり尾根筋までは急登。

急登の先を右手に3分程登ると千貫井戸がある。底なし井戸とも呼ばれているようだ。 コースに戻り、上方の分岐を左手に行くと第一見張り所と表示された場所がある。 ここからは曇っていたが遠方まで良く見えた。
分岐まで戻り、本丸への近道標示に従って登ると、城址の石垣の一部、二の丸跡、本丸跡と続き、三石城山の山頂に到着。
出発して約1時間。 少し早いが、広い山頂で昼食を食べる。風は殆どないが寒く感じる。

集合写真を撮り、山頂から北方に下ると、三石城の堀切、鶯丸跡などがある。
北方にアップダウンを繰り返し進むと第二展望所、第一展望所があり、直ぐに天王山への分岐がある。
シダに蔽われ足元が見えにくい細い山道が天王山山頂まで続き、山頂には4等三角点があるが樹林帯で展望はない。 分岐からの往復時間は約30分。

分岐からは広い山道を通り、城山入口駐車場からJR三石駅迄は全て舗装道路。 三石城歴史の説明板がある城山入口駐車場で10分、深谷公園に約20分休憩しJR三石駅には午後2時10分に到着。

乗車時刻までの約40分を利用して三石明神社迄往復し観光。 午後2時49分発の電車に乗り、JR宇多津駅に4時37分に帰着。

1、分岐から天王山迄は不明瞭な山道でしたが、それ以外は良く整備された山道、舗装道路で歩きやすいコースでした。
2、三石城は元弘3年(1333年)地頭の伊東氏により築城され1631年に廃城になった中世の城跡で、本丸、二の丸、鶯丸、堀切、千貫井戸などが残っており、城愛好家にはかなり知られた存在であるようです。
3、深谷公園にある深谷(みたに)の滝は雄滝(落差13m、幅3m)雌滝(落差7m)の二段の滝になっており、雄滝の滝壷の位置がずれて、その深い濃い青色が印象的でした。


▲GPS軌跡

▲標高グラフ

▲JR三石駅(10:00~15):無人駅

▲駅前から見た三石城山方面

▲登山口を示す看板:駅西方向約600mの道路右手

▲登山口の標示(10:25):看板に沿って民家の間を通った階段上部

▲最初は急登:安全のため新しい鎖が設置されている

コース途中から右手方向に約3分登った先にある千貫井戸
(別名底なし井戸)(10:55)

三石城に7基あった井戸の一つで涸れることがない井戸

▲分岐(11:00):
左手方向に第一見張り所、右手に本丸への近道標示

▲第一見張り所:西方向の展望がすばらしい場所

西側の景色:大きく削られた山と手前は耐火煉瓦の工場

▲分岐に戻り本丸への近道へ(11:10)

▲一部に露岩が

▲城の石垣の一部

▲二の丸跡(11:17)

▲本丸跡がある三石城山山頂(11:20):
広くて平坦であるが展望はない

▲中世の山城・三石城の配置図

▲山頂で昼食(11:20~55)

▲三石城本丸跡で

山頂を後に(11:45):
山頂広場には城に使われたと思われる石(軍用石)がゴロゴロ

急斜面であるが階段状で歩きやすい:山頂直下

▲鶯丸跡(11:50)

アップダウンが続くが良く整備された広い道

第二展望所(12:00):南方向の展望が良い所

平坦な道

第一展望所:北方向の展望が良い所

天王山への分岐(12:05):ここから左手の細い山道へ
(注意しないと見逃す”天王山”の小さい表示)

シダに蔽われた山道が続く

天王山山頂での集合写真(12:20~25)

分岐迄戻ってきた(12:35)

広い道を下山

舗装された道に出た処(12:50~13:00):
三石城歴史概要の説明版と石柱が立っている

林道交差部(13:15):
三石城山の案内板と三石城址登山口の標示

案内板:最初の西側登山口手前にあったものと同じ案内板

林道交差部に立っている三石城址登山口の立派な石柱

トイレ、神社、滝がある深谷公園入り口(13:25)

▲龗神社の鳥居

深谷の滝の全景:雄滝の下には雌滝がある二段の滝

雄滝の滝つぼ:滝の手前にあり水の落下位置とずれている

雄滝と滝つぼ

▲滝の左手にある龗神社(13:45):オガミ神社と読み、龍神を祀る

駅へ向かう途中で見かけた耐火煉瓦:三石町は耐火煉瓦の産地

▲JR三石駅(14:10):赤い屋根の駅舎

▲三石明神社(14:17~22):駅から西方に約500m、

三石明神社の説明版:三石神社、孕み石神社とも言われている

▲ 大きな孕み石:子宝信仰の岩

再度、JR三石駅へ帰る(14:30)