個人山行   妙高山(2454m)・火打山(2462m)
(新潟県妙高市) 2012年9月2日(日)〜3日(月)
                                            しらかわ 記 
                                                   

 前日、ふもとの赤倉温泉に泊まり、9月2日〜3日の2日間、妙高山〜火打山を縦走するT社主催のツアー登山に参加。
天候に恵まれ、山小屋も空いており、快適な山旅を楽しむことが出来た。

登山コースとコースタイムは以下の通り。

●9月2日(日) 妙高山(2454m) 天候:晴れ、  燕温泉〜天狗堂〜妙高山〜大倉乗越〜高谷池ヒュッテ 。
       累積標高差(登り):約1580m、(下り):約620m、 歩行距離:約9km、 歩行時間:9時間10分 。
  燕温泉登山口(5:30)〜光明滝(6:30)〜胸突き八丁(7:35)〜天狗堂(8:25)〜クサリ場(10:10)〜妙高山・南峰(昼食)(10:50〜11:45)〜妙高山・北峰(12:00)〜長助池分岐(13:00〜20)〜大倉乗越(14:10)〜黒沢池ヒュッテ(14:35〜50)〜茶臼山(15:30)〜高谷池ヒュッテ(16:10)着。

(1)登りは北地獄谷沿いの樹林帯を通り、胸突き八丁の急坂、クサリ場をよじ登り南峰まで標高差約1200mを約5時間強かけて、ゆっくりと歩いたので周囲の展望を十分に楽しむことが出来た。
   又、下りは北峰直下の急坂を1時間かけ、その後は上り下りはあったが、ここでも展望が好くて快適な時間を過ごす事が出来た。
(2)妙高山は妙高大神が祭られている南峰(2454m)と三角点のある北峰(2446m)の双耳峰になっており、山頂は岩場で 360度の展望が楽しめる。
(3)高谷池ヒュッテの正面には高谷池が、その後方には火打山、影火打などの山がどっしりとした姿を見せておりヒュッテは素晴らしい位置にある。 宿泊した日は夏休みあけの日曜日のためか宿泊客は定員の1/3程度でゆっくりと休めることが出来、ビールも美味しかった。

●9月3日(月) 火打山(2462m) 天候:晴れ後一時小雨、   火打山往復後、南方にある登山口に下山。
       累積標高差(登り):約430m、(下り):約1200m、 歩行距離:約11km、 歩行時間:6時間30分。
  高谷池ヒュッテ(6:15)〜天狗の庭(6:40)〜雷鳥平(7:30)〜火打山(休憩)(8:10〜35)〜天狗の庭(9:45)〜高谷池ヒュッテ(休憩)(10:05〜25)〜富士見平(11:15)〜十二曲がり(昼食)(12:10〜25)〜黒沢橋(12:55〜13:00)〜火打山登山口(13:50)着

(1)ヒュッテから火打山へ通じる登山道は高層湿原の高谷池、天狗の庭を通るので大部分が木道の遊歩道になっており沢山の高山植物を見かけた。
  7〜8月の最盛期にはハクサンコザクラ、ミズバショウなどが咲き乱れ、美しい風景が見られるとの事で花の百名山にもなっている。 今回はワタスゲが少し見られただけでさみしかった。
(2)登山道からの見晴らしも良くて南方にはかすかに富士山(南約180km)が、また南西には北アルプスの山々、特に白馬三山が見えた。
(3)登山道は良く整備されており、ヒュッテから下りる途中にある十二曲がりの急坂も階段が新設されており歩き易かった。又、木道の遊歩道が多くてハイキング気分で下山出来た


◎9月2日:燕温泉〜妙高山〜高谷池ヒュッテ

燕温泉登山口(標高:1150m、登山道案内板とトイレあり)(5:35)

温泉旅館街を抜けコンクリート道から山道へ

▲登山道沿いにある露天風呂の黄金の湯

右手に見える光明滝(下)と称明滝(上):いずれも硫黄で滝全体が黄金色に見える

谷川も硫黄を含んだ水で白っぽい

樹林帯の5合目付近にある胸突き八丁の入り口(急坂が続く)

8合目には火山で出来た風穴が2箇所(冷気が吹き出て気持ちよい)

南方には野尻湖が

日本海の海岸線もよく見える(上越市)

クサリ場をよじ登る

▲山頂直下の岩場

妙高山・南峰(2454m):妙高大神(右側)が祀られている

▲南峰で昼食(10:50〜11:45)

妙高山・北峰(2446m):南峰より少し低いが山頂が広くて賑わっていた

外輪山に囲まれた低地にある長助池

黒沢池ヒュッテ前で休憩

黒沢池と、その横につけられた木道の登山道

茶臼山(2171m)から見た妙高山(右)と手前には黒沢池が

高谷池ヒュッテに到着(16:10)

ヒュッテの正面には高谷池が、その後方にある火打山は生憎雲に隠れて見えない
9月3日(月) 高谷池ヒュッテ〜天狗の庭〜火打山〜天狗の庭〜高谷池ヒュッテ〜十二曲がり〜火打山登山口

▲右から火打山、影火打、焼山、手前は高谷池

焼山の中腹からは白い噴煙が立ち上っている

南西の遠くには北アルプスの白馬岳(右)も見える

天狗の庭に伸びる木道 (周囲には高山植物が)

天狗の庭(標高2110mにある大きな高層湿原で高山植物が数多く見られる)

天狗の庭の池の水面に映った火打山

火打山中腹から見た天狗の庭(池と湿原が美しい)

南方約180kmにかすかに富士山が

▲雷鳥平(生憎、雷鳥にはお目にかかれず)

火打山山頂に到着(8:10〜35):広くて360度の展望が楽しめる

▲山頂での記念写真

北斜面には残雪が

山頂から見た天狗の庭(手前)と高谷池(遠方)

天狗の庭(初夏にはミズバショウをはじめとした高山植物が数多く開花すると)

▲高谷池と高谷池ヒュッテ

急坂の十二曲がりを下りる

雨が時々降る中、ブナ林を行く

▲火打山・妙高山登山口に到着(13:50)
◎登山道沿いで見かけた高山植物
   
2枚目から、ナナカマド:ミョウコウトリカブトの群生、ワタスゲ