個人山行  巻機山(1,967m) 新潟県南魚沼市

  2016年10月12日(水) 天候:曇りのち小雨(山頂の気温:7℃)       しらかわ記 
 
巻機山、苗場山、谷川岳をそれぞれ1日で往復する4泊5日のT社主催ツア登山に参加。
前日、松山空港から飛行機で成田空港に飛び、空港から車で5時間程の巻機山桜坂登山口近くの清水地区の民宿に移動。 
早朝5時からおにぎり朝食を摂り、5時30分に民宿を出て約10分で桜坂駐車場に到着。未だ薄暗い時間に駐車場を出発した。
 
本日のコースとコースタイムは以下の通り。
 
桜坂登山口(5:55)〜五合目(7:05)〜六合目(見晴らし台)(7:50〜55)〜七合目(8:35〜40)〜八合目(9:20)〜ニセ巻機山(九合目)(9:35)〜避難小屋(9:40)〜巻機山(10:10)〜最高点(10:20〜25)〜巻機山(10:35〜40)〜避難小屋(昼食)(11:00〜11:25)〜九合目〜六合目(見晴らし台)(12:50〜55)〜五合目〜桜坂登山口(14:40)
 
歩行距離(登り)、(下り):5.7km、 歩行時間(登り):4時間20分、(下り):3時間30分、
累積標高差(登り)、(下り):1370m、   休憩、昼食を含む所要時間:8時間45分
 
 登山口を少し歩くと分岐が有り、井戸尾根コースとヌクビ沢、天狗尾根コースに分かれる。
ここから井戸尾根コースに入り、樹林帯の急登を登ると四合目の道標があり、更に急登が続く。
途中のブナ林が朝日を受けて美しい。 五合目の展望台からニセ巻機山のなだらかな山容が見えるようになる。
再に樹林帯を登ると、目の前が開け六合目の見晴らし台に出る。ここからは天狗岩、その右手上方に割引岳の綺麗な山頂が見える。
再度、急登の樹林帯を進み、木々が無くなると七合目近くで見晴らしが良くなる。
南方には谷川岳の山並みが、その遥か遠方には雲の上に富士山がぼんやりと見える。
この登山道周辺は紅葉が綺麗でまるで錦絵のようである。

八合目付近からの横木の階段状になった登山道を登って行くと九合目のニセ巻機山に着く。
展望が開け、正面に巻機山が、その左手に割引岳のゆったりとした山容が見えてくる。
しばらく木道を下って行くと鞍部になった処にある避難小屋に着く。
登りかえして巻機山まで登り、その右手方向にあるケルンが置かれた最高点まで進む。
ここには三角点も山頂標示も無く、牛ケ岳への登山道沿いでケルンが無ければ最高点(標高1967m)とは分からない。
登山口からの所要時間は4時間25分と標準コースタイム(5時間20分)よりかなり早い。
巻機山の山頂標示が有り、ベンチの置かれた広い処まで引き返し360度の展望を楽しんだ。
曇り空で遠方までは好く見えないが巻機山の笹に覆われたなだらかな山容をゆっくりと眺め、元来た道を避難小屋まで下りる。
ここで昼食を摂り、木道を登りかえしてニセ巻機山を越え、六合目まで下りて小休憩後急坂を下山。
五合目を過ぎた午後1時15分頃から雨が降り出し、登山口までの1時間30分近くは雨でぬかるんだ粘土道を滑らないように慎重に下りた。
雨は降りやまず、レインウエアを着たまま車で約10分の民宿に移動し、ここで着替えさせ頂いた。
 
1、七合目付近の錦絵のような紅葉、笹と草紅葉に覆われたたおやかな山頂付近の風景は非常に印象に残った。
  草原の池塘も水を湛えて山容を一層引きだたせていたように思う。

2、七合目までは急坂が多く、粘土質の山道で下りの際雨水が足の置き場に溜まってそれを避けようとして滑る者が何人か居たが全員無事下山。

3、登りの所要時間4時間25分、下りの所要時間3時間30分はいずれも標準コースタイム(登り:5時間20分、下り:3時間25分)より早かったが、
下りは登山道が滑りやすくなっていて予想以上に時間がかかった。やはり登山道の良し悪しが歩くスピードに影響していることが分かる。
 
  

▲巻機山、苗場山、谷川岳の地図

▲GPS軌跡図

標高図

▲桜坂駐車場の管理事務所(5:52)

▲登山口の少し先に有る道標(井戸尾根コースに入る)

樹林帯の急登(滑り易い粘土道)
下山時は雨水が道に溢れて非常に歩き難かった

▲木々の間からニセ巻巻機山が見えてきた(五合目展望台)

▲ブナ林が美しい

▲六合目から見た割引岳(右手が巻機山斜面)

▲七合目付近で視界が広がる

▲南方には谷川岳の山並みが(更に遠方には雲の上に富士山が見えた)

紅葉が始まっている

眼下の紅葉が素晴らしい

草原状の八合目辺りはこのような道が続く

▲九合目(ニセ巻機山)から割引岳方面を望む
(右手のなだらかな山が巻機山)

一度下って避難小屋へ

立派な新しい避難小屋:ここでトイレ休憩

草原には幾つかの池塘が登山道沿いにある

広大な草原を山頂に向かう:笹原
巻機山山頂:平らで広いので標識が無ければ山頂とは気付かない

小屋直下の岩場
巻機山の最高点:ケルンが有るのみ

巻機山山頂に戻る:ベンチと山頂標識が有る

木道を避難小屋へ

穏やかな山容:正面はニセ巻機山(右下に避難小屋)

避難小屋前で昼食

昼食を食べながら眺めた巻機山(右手の平坦な処が山頂)

整備された木の階段を下る

笹原下方の紅葉

▲六合目(見晴らし台)から見た天狗岩
この後直ぐに雨が降り出し粘土道は歩きづらくなる