オスノウチ谷 沢登り ’06-7-30 | ||||
とうない 記 | ||||
徳島県 東祖谷山村 オスノウチ谷の沢登り(クラブ行事)に行ってきました。 ここは笹原のきれいな山頂が印象的な土佐矢筈山の谷で、昨年7/24にも行った経験があるところ。 昨年のメンバー3人を含め、沢登り初体験は私と池さん。 沢登りって夏向きではあるけど、一つ間違えば岩から転落し、ケガをするという危険があるものと想像していた。 この想像はやはり当っていたと思う。 沢登り開始地点では、沢の水量はちょっと前の雨の影響で多いし、沢に居座っている岩も大きい。 沢登りの特別な装備としては、足まわりは、地下たびにわらじ、それに転落に備えたヘルメットというところ。 沢の水の中を歩くし、足が滑って水中にドボンもあるので、全身濡れること覚悟で、リュックは、ポリ袋を入れた上で、物を詰める。 沢登り開始早々は、岩がどれ位滑るのか判らないので、先導の経験者について行く。 ところどころに岩をジャンプしないといけない場所がある。 はたして自分はジャンプできるだろうか? 『失敗したらころんで怪我をするかも』と恐る恐るジャンプしてみる。 その内、自分がジャンプできる距離や滑る可能性の高い場所がなんとなく判ってくる。 沢登りでは、岩を一気に上がったり、岩の上をジャンプしたりするので、足の蹴りだしの力と転ばないため体のバランスを保つ能力が必要だと感じた・ 沢登り経験者の3人はそのへんは体験済みだから、沢歩きを楽しんでいるようだ。 初心者の我々はなんとかついて行く。 いつもの山歩きならなんとか濡れないよう気をつけているが、沢登りは濡れてもOKという具合だから、水の中を童心に帰ってジャブジャブと歩く気分は格別のもの。 夏の山登りは暑いのは仕方ないのだが、沢登りは暑さは感じない。 沢は上流になるに従って、分岐する。 地形図には詳しい沢は掲載されていないから、分岐する沢のどちらに行くのかは、経験とカンしかない。 沢登りは、岩の状態を判断して、行くルートを決めなければならないし、岩を登るのが無理なところもある。 従って、通常の登山道を歩くのと違って登るのに時間がかかる。 我々も、沢登り開始より山頂近くまで5時間位かかった。 通常の登山なら3時間位で山頂に着くだろう。 沢登りは山のピークにたどり着く必要はないが、オスノウチの谷は登って行くとほぼ頂上付近まで行ってしまうので、ピークを目指して登る。 やっと山頂に着き、記念撮影する。 下山は京柱峠に至る尾根道を歩く。 道すがらこの時期の山野草を見つけながら歩く。 シコクフウロ・オトギリソウ・アザミ・コメツツジなどが点在している。 少し前に行った長野県の白馬岳周辺の山野草に比べると比べものにならないほど花が寂しいが笹原が広がった山頂がきれいなのが、四国の山の特徴と思う。 今回の沢登りでは、昨年とは違う尾根に出た。 沢を正確歩くには、地形図は当然必要だが、これに高度計やGPSを活用すると間違いのないルートを歩けることになるだろうと感じた。(この日はどちらもなし) 下山は、地下足袋を運動靴に履き替えて、黙々と下りる。 下山地点の京柱峠の水が冷たく気持ちよい。 沢登り初体験だったが、沢は涼しいが、時間がかかる。 一つ間違えばやはり怪我の危険性が高いことを認識した。 足の俊発力と体のバランス感覚が必要な、沢登りは、それなりの訓練をしていないと中高年には、ハードルが高いと感じた。 今回の参加者は、水中で転ぶなど経験したが、全員怪我はなく、無事丸亀まで帰宅できたことに感謝する。 (上記文章は9月号会報に感想として、掲載予定です。) |
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![]() ▲これから沢登りスタート。 地下足袋、わらじ、ヘルメットが必要 |
![]() ▲水量は多い |
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▲沢の水の中を歩くのは覚悟の上 | ||||
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▲岩をよじ登る。 水しぶきが爽快。 | ▲ 沢を登り切るとやっと笹原にでる | |||
![]() ![]() ▲シコクフウロ と ツリカネニンジン |
![]() ▲ 土佐矢筈山頂より、笹原の西側尾根 |
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![]() ![]() ▲ オトギリソウ と ツリガネニンジン |
![]() ▲ 茂った笹原が夏を感じさせる |
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▲ 参加者全員、土佐矢筈山頂にて |