市民ハイキング     皇踏山(394m) (小豆島)

 2013年3月24日(日)  曇り時々晴れ   しらかわ 記
 コースとコースタイム

 小豆島へは昨年4月の島遍路の旅以来である。
第2回国際瀬戸内芸術祭が開催された初めての日曜日のためか高松港フェリー乗り場には長い人の列ができている。

大勢の人が乗り込んでいるのは直島港行きの船で、小豆島行きは昨年とあまり変わらない人数で最前列の見晴らしの良い席にゆっくり座れた。
フェリーが土庄港に近づくと正面左手に独特の山容をした皇踏山がせまってくる。

土庄港からは予約していたジャンボタクシー2台に分乗し、登山口の笠ケ滝不動に向かう。 今回は一般市民の参加者6名を含め総勢17名が参加。
タクシーを降りて正面を見上げると、切り立った岩山の中腹に龍湖寺奥の院・笠ケ滝不動の本堂と、其の上方に大きな十方龍王の塔が見える。
準備体操とコース説明の後、登山口に向かうが折角の機会でもあり笠ケ滝不動に参拝してから皇踏山を目指すことにした。

笠ケ滝不動の参拝には小豆島88ケ所で最も厳しい参道を登ることになる。自然石の長い階段が3段あり1段目と2段目の階段は比較的緩やかで階段中央には手摺がつけられている。本堂手前の3段目は急坂でクサリが中央に取り付けられている。
参拝に訪れたお遍路さん、観光客もしんどそうに登っている。 本堂は岩山をくり抜いた洞窟の中にあり、暗くて歩きにくいが全員無事参拝を終えた。
登山道は先程登ってきた途中にある鐘つき堂の奥からと分県ガイドにあり、黄金の鐘と思い細い道に進むが行き止まりで、もう一段上にある青銅の鐘のある鐘つき堂からが遍路道の登山道になっていた。

本日のコースとコースタイムは以下の通り。

笠ケ滝不動入口(9:25)〜笠ケ滝不動(参拝)(9:45〜55)〜鐘つき堂(10:05)〜へんろ道〜峠の分岐(10:20)〜まつたけ岩(10:35)〜東峰展望場(11:00〜05)〜皇踏山(昼食)(11:35〜12:10)〜西権現社(12:20)〜砂防ダム(12:45)〜登山口(13:00)〜マルナカ(13:10〜15)〜土渕海峡(13:20)〜土庄港(13:35)着

歩行距離:約7km、  累積標高差:515m  所要時間(休憩、昼食を含む):4時間10分





ースマップ(GPS軌跡)

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。
(承認番号 平21業使、第325号)

 コースの感想
(1)、天気予報では昼から小雨。 しかし雨にも遭わず風も無く、すっかり春めいた温かい一日で最高のハイキングが楽しめた。

(2)、登山ルートは峠の分岐までは遍路道、それから東峰展望場まではウバメガシの純林の尾根筋で見晴らしはあまりなかったが、展望場からの眺望は素晴らしく、土庄港、土渕海峡、エンジェルロードなどが良く見えた。
山頂は大きな岩が積みあがった様な狭い岩場で集合写真を撮るのに苦労したが、ここからの展望も素晴らしかった。

(3)、笠ケ滝不動の参道、山頂手前の岩場、及び西権現社から渕崎集落への下山道(急坂)が少し厳しかったが市民参加の方は山登り経験者ばかりで、全員無事予定通り歩く事が出来た。



 スナップ写真

高松港でフェリーに乗船

土庄港到着前のフェリーから見た皇踏山

登山口から見上げた岩山の中腹にある笠ケ滝不動本堂と上方にある上方龍王の塔

リーダーによる本日のコース説明

いざ登山に出発

最初の試練(笠ケ滝不動への自然石の長い階段)

階段の隙間に咲いていた花

黄金の鐘つき堂に到着

二番目の階段へ挑戦

お地蔵さんが並んだ参道を西へ(この先の鐘つき堂の奥が遍路道)

本堂手前の最後のクサリ場

参拝後、慎重にクサリ場を降りる

本堂右手の岸壁(ここからの登山は禁止になっている)

▲狭い岩場の遍路道に入る

▲峠の分岐の道標(山頂まで2340m)

▲ウバメガシの純林の中を西へ

▲自然にできた松茸岩

▲東峰展望場から南方向を見るとエンジェルロードが眼下に

▲東峰展望場での集合写真

▲大岩の間を通り山頂へ

▲皇踏山山頂で昼食(下方に三角点と木製祠)

▲山頂下での昼食

▲山頂にある皇踏ノ神の祠

▲西権現神社に参拝

▲展望台から急坂に向かう

▲下山道の道標

▲下山時に咲いていた山ツツジ

▲ 皇踏川の砂防ダムとその後方の東峰

▲土渕海峡(世界一狭い海峡でギネスブックに載っている)

▲土庄港から見た皇踏山(山頂は左手、右のピークは東峰)

▲土庄港にある二十四の瞳も銅像