個人山行 利尻岳(1,721m 北海道利尻富士町

  2014年6月27日(金)  天候:晴れ        

今回は利尻岳登山と礼文島トレッキングの山旅である。
6月26日〜30日の間、二日目に利尻岳登山、三日目は利尻島と礼文島観光、四日目に礼文島トレッキングを行った。

6月26日(木):利尻島散策
利尻空港から鴛泊に車で移動して宿に荷物を置いて、鴛泊港北側にあるペシ岬(標高:93m)と夕日が岡展望台に登る。
ペシ岬はアイヌ語で崖と言う意味で、ここには灯台があり、頂上からは利尻岳、眼下に鴛泊港がよく見えた。
又、日没前にはペシ岬から少し西方にある小山(夕日が岡展望台)から、日本海に浮かぶ礼文島に沈む夕日を見ることが出来た。 
非常に素晴らしい景色であった。

6月27日(金):利尻岳登山  天候:晴れ
二つある登山コース(鴛泊、沓形)の内、多くの登山者が利用している鴛泊コースを往復。

コースとコースタイムは以下の通り。

北麓野営場登山口(4:50)〜甘露泉水(朝食)(5:00〜10)〜四合目(5:35)〜六合目(第一見晴台)(6:30〜40)〜七合目(7:00)〜第二見晴台(7:35〜40)〜八合目(長官山)(7:55〜8:00)〜避難小屋(8:15)〜九合目(8:40〜45)〜沓形分岐(9:20)〜利尻岳山頂(昼食)(9:45〜10:20)〜沓形分岐(10:50)〜九合目(11:25)〜避難小屋(11:55)〜八合目(長官山)(12:05〜20)〜第二見晴台(12:35)〜七合目(13:05)〜六合目(第一見晴台)(13:25)〜五合目(13:50)〜四合目(14:20)〜甘露泉水(15:00〜05)〜北麓野営場登山口(15:15)

  歩行距離(上り)、(下り):7km、  歩行時間(上り):4時間20分、(下り):4時間35分、  朝食、昼食、休憩含む所要時間:10時間25分  累積標高差(上り)、(下り):1540m

早朝4時30分に宿を出発し、登山口のある北麓野営場駐車場に着くと20〜30人の登山者が居た。ここは日の出が4時前で、もう明るい。
ここで出発準備をし、約10分ほど歩いた処にある甘露泉水の湧水場の上方にある東屋で朝食を摂る。
当初はトドマツなどの針葉樹林帯の中の緩やかな山道で展望は無い。
四合目(標高:390m)、五合目(610m)を通過し、六合目(760m)の第一見晴台まで登ると、少し開けた場所があり小休止。
ここからは利尻島北側の海岸線が良く見える。

この辺りから急登が続き、七合目(895m)付近に来るとダケカンバとハイマツの中を登るようになり、やがて一つのピーク・八合目の長官山に到着。
ここからは南方に利尻岳山頂が、また振り返ると鴛泊港、利尻空港が見えるようになる。
少し休憩した後、一度少し下り避難小屋の横を通って急坂を登って行くと沓形コースと合流する九合目(1410m)にたどり着く。
この辺りは火山礫の非常に滑りやすい登山道の登り難い処で、”ここからが正念場”の道標がある。 登山道の崩壊も進み、登山道沿いに張られたロープに掴まりながら登る事になる。
登山道の崩壊を食い止めるために試験区間が設けられている区間もあった。
そこを過ぎるとやがてロウソク岩が右手に利尻岳北峰が左手に見えてくる。
山頂まで朝食、休憩を含め約5時間を要したが4名全員が山頂を踏むことが出来た。
山頂付近は岩の間に各種の花が咲いており、疲れた体を癒してくれる。
山頂で少し早いが昼食を摂った後、360度の眺望を楽しみ、もときたコースを下山した。
途中で、疲れて足をつる者、転倒する者が出たのでそれ以降はゆっくりと北麓野営場の登山口まで下りてきた。

今回は標高差約1500m、標準コースタイム約9時間とやや長いコースであったが天候に恵まれて本当に素晴らしい登山を楽しむ事が出来た。


GPS軌跡図
6月26日(木)

利尻空港に到着

▲ペシ岬(標高:93m)

ペシ岬から見た利尻岳と鴛泊港(手前右の山はポン山)

夕日が岡展望台

西方の礼文島に沈む夕日
6月27日(金):利尻岳登山

北麓野営場駐車場

甘露泉水(この先の東屋で朝食)

▲六合目(標高760mでハイマツ帯に入る)

第二見晴台から見た鴛泊港、利尻空港方面

長官山から見た利尻岳

八合目(長官山:1218m)

岩場の急坂

火山礫のザレ場(ロープがあるが歩き難い)

▲崩壊が激しい登山道

山頂直前(左手が北峰の山頂、右がロウソク岩)

利尻岳山頂(北峰)

山頂から南峰(1721m:登る事禁止)を見る

山頂付近で咲いていた花(その1)

▲山頂付近で咲いていた花(その2)

▲山頂付近で咲いていた花(その3) エゾノハクサンイチゲ

沓形コースとの分岐まで下りる(急なザレ場)

▲山頂付近で咲いていた花(その4)

山頂付近で咲いていた花(その5)

長官山(八合目)で小休止

四合目は針葉樹林帯の中

北麓野営場管理棟(登山口)まで帰る