笹倉湿原(1,339m 愛媛県久万高原町)

  2016年6月5日(日)        しらかわ 記 
前日の天気予報によると四国地方は本日梅雨入りとの情報。  久万高原町の天気予報は今夕から明朝は雨、明け方から小雨後曇り。
悩ましい天気予報であるがジャンボタクシーも予約しており決行する。
午前6時小雨が降る中9名がジャンボタクシーに乗り丸亀を出発。
松山自動車道の川内ICからR11へ、急カーブが多くて狭い国道R494を通り、石鎚スカイライン(R12)に入る。
その途中の”おもごふるさとの駅”でトイレ休憩と出発準備後、25分でスタート地点の金山林道入口に到着。
小雨が降っているがレインウエアを着ていなくても気にならないような霧雨であった。
ここは石鎚スカイライン金山橋手前の路肩が少し広くなった場所。 軽く準備体操をしてゲートと変形した鉄柵を乗り越えて金山林道に入り南へ進む。
左手の沢の水音が良く聞こえる。

事前の情報で林道崩壊場所(沢)が増水で通過出来るか気にしながら、落石注意の標示、落石箇所を通過するとやがて砂防堰堤の前に出る。
ここがコンクリート橋が崩壊して沢になっている処である。通常は涸れ沢で水が流れていないようであるが昨夜からの降雨量25mmで水量が多い。
そのままでは靴が濡れるので岩石を3か所並べて足場を確保し、その上を慎重に渡った。
その少し先には右側に笹倉湿原の標示版がある。 
金山林道から筒上山への登山道入口で、ここから比較的急坂に変わる。
笹倉湿原はその途中にあるウマスギゴケの群生地で”神の庭”とも呼ばれている。
登山道は赤いテープと踏み跡を見ながら歩けば迷うことは無い。
杉林を抜け、大きなブナの木、ヒメシャラの木、苔むした倒木を見ながら登っていくとやがて左に少し下るようになると林の中に五右衛門風呂の釜が見えてくる。
もう笹倉湿原は近い。

樹林帯の先が明るくなった少し下った処に目に染みるような黄色い色をした空間が笹倉湿原である。金山林道入り口から1時間50分で到着。
ゆっくりと湿原を見ながら昼食。 ここでの集合写真は他の登山者グループとお互いに撮り合った。
その後ゆっくりと湿原を見ながら昼食を摂る。生憎、小雨で座る場所が難しく立って食べる人も中にはいた。

元来た道を下り、タクシーの待つ林道入口には1時間30分で下山。雨は止んでおり着替えするのはラッキーであった。
帰りは土小屋経由、瓶が森林道、旧寒風山トンネルで伊予西条ICから高速を通り、午後5時過ぎに丸亀に帰って来た。
瓶が森林道も、今朝通ったR494と同様に急カーブが多く、女性2人が車酔いして途中で休憩をしながらゆっくりと通過。
ベテランのタクシー運転手によると同じような急カーブであるが瓶が森林道の方が運転し難いとの評価である。
 
本日のコースとコースタイムは以下の通り。
 
金山林道入り口(9:25)〜金山林道〜登山口(9:45)〜笹倉湿原(昼食)(11:15〜45)〜登山口(13:00)〜金山林道〜金山林道入り口(13:15)
 
歩行距離(往復):約5.4km、 歩行時間(上り):1時間50分、(下り):1時間30分、 標高差(上り)、(下り):400m、
休憩、昼食を含む所要時間:3時間50分、
 
1、久しぶりのレインウェア着用の山行になり、疲れは少し多かったかも知れないが、笹倉湿原を見る条件としては最高であった。
   しっとりと雨に濡れたウマスギゴケの黄色い色の絨毯が水面に浮かぶ様は神の庭と呼ばれても不思議ではないように思われる。
2、雨で濡れた木の根、苔むした岩道は滑りやすい。
  下山は特に慎重にゆっくり歩いたので全員滑ることも無く、標準コースタイムを少しオーバーする程度で歩く事が出来た。
 
   

GPS軌跡図

▲おもごふるさとの駅(石鎚スカイライン沿い右手)
:トイレ休憩とレインウエア着用など出発準備

▲石鎚スカイライン沿いの金山林道入り口は道路の右手(9:20〜25)
:準備体操後出発

▲金山林道入り口(クサリとその先には鉄製柵で閉鎖)

▲金山林道の標示版

▲右手崖からの落石:林道には数か所有った。
また落石注意の表示板があり、足早に通り過ぎた

▲砂防堰堤下流側の増水した沢を渡るため、岩石を並べて濡れないようにして慎重に渡る

▲全員無事通過

▲登山道入り口:傾斜がきつくなる

▲歩き易い杉林の登山道

▲笹薮の中には苔生したした倒木が多い

▲岩が苔でびっしりと覆われている:屋久島の白谷雲水峡を思い出す

▲五右衛門風呂の釜が何故か林の中に

▲笹倉湿原に到着(11:15)

▲ウマスギゴケが雨に濡れて金色に輝いている

▲湿原で

笹原湿原を見ながら昼食

▲角度を変えてウマスギゴケを観る

▲笹薮、倒木の横を下山

大木の下で記念写真(女性4人で抱えられる太さ)

軽快に下る:鼻歌を歌う女性クラブ員もいた

巨木を見上げる

登山口に下りる

増水した沢を渡る(特に水量に変化なし)

金山林道入り口に帰って来た(13:15)

土小屋で休憩:霧で正面のレストラン、ロッジが霞んで見える

旧寒風山トンネル:
寒風茶屋は閉鎖されているが、トイレ、休憩場所、駐車場は利用できる