個人山行 千丈岳3,033m 長野県伊那市

  2014年7月14日(月)〜15日(火)  天候:曇り後小雨(一時強風)        しらかわ 記
コースとコースタイムは以下の通り。
●7月14日(月)仙丈岳登山(北沢峠〜仙丈岳〜仙丈小屋)  天候;雨後曇り後晴れ

北沢峠登山口(6:05)〜三合目(7:15)〜大滝の頭(8:00)〜藪沢小屋(8:40)〜馬の背ヒュッテ(9:00〜05)〜仙丈小屋(10:20:天候の回復を待つ11:50)〜仙丈岳(12:25〜35)〜小仙丈岳との分岐(13:00)〜仙丈小屋(13:10)

歩行距離:6.7km、 歩行時間:4時間50分、 累積標高差(上り):1180m、  累積標高差(下り):330m、
仙丈小屋での休憩(90分)を含む所要時間:7時間5分

今日も小雨の降る中、午前6時にこもれび山荘を出発。仙丈岳は我がクラブが8年前に日帰り登山した山で一度は登ってみたかった山であった。

レインウエアを着ての山歩きは慣れてきたこともあるが昨日の甲斐駒ヶ岳の登山道と異なり緩やかで、しかも岩場が殆んど無いことから気持ちにゆとりがあった。
大滝の頭まで来ると二人の年配登山者が居て、稜線に出ると強風で通過するのが困難で山頂を踏むのは厳しいと判断され、そこから下山していった。

こちらは馬の背ヒュッテまで行き、そこで山頂まで行くかの判断をするとして、トラバース道、藪沢小屋を通り、問題の稜線に出た。
予想に反して稜線では風は弱く、予定通り今夜の宿泊地・仙丈小屋に午前10時20分に着いた。ここまで雨の中を4時間20分歩いたことになる。
ここで天候の回復を待つこと90分。
昼食を済ませ午前11時50分に小屋を出て仙丈岳を一周するコースを80分かけて歩いた。

山頂へ通じる登山道沿いは高山植物のお花畑で、岩場、ハイマツの間には色々な種類の沢山の花が咲いており感動。
仙丈岳山頂はガスで展望は全く望めず。
しかし、小屋に帰り、夕食を摂った後、外に出ると午前中の雨が嘘のようで、夕陽に照らされた甲斐駒ヶ岳、先程の仙丈岳、その手前の藪沢カールがくっきりと見えるようになっていた。
明日も天気が良さそうなので早々と就寝。ここも、天候の影響なのか山小屋は我々11名のみでゆっくりと快適な時間を過ごすことが出来た。


GPS軌跡図

▲雨の中、北沢峠登山口を出発(6:05)

三合目で休憩

▲大滝の頭に到着
(先に来ていた年配の登山者2名は稜線での風が強くて山頂を踏むことが困難と判断し、
ここから引き返す)

▲馬の背ヒュッテ前で雨の中、小休止

▲稜線では風は殆んどなく、予定通り仙丈小屋に向かう

▲残雪の登山道

▲雨の中、仙丈小屋に到着(10:20)

▲雨が止んだので仙丈小屋を出て山頂を目指す(登山道周辺はハイマツとお花畑が続く)

▲途中、雪渓上部を渡る

岩場を覆う高山植物

仙丈岳山頂(3033m)に到着

山頂での記念写真

仙丈岳山頂:天気が悪いので我がパーテー以外誰もいない(ガスで展望は全くなし)

山頂西側の斜面(ここは大仙丈カールの上端)

仙丈小屋への分岐の道標

仙丈小屋前から見た仙丈岳(右上部)と藪沢カール(手前):夕食後晴れてきた時間に撮影

宿泊した仙丈小屋:我がパーテー以外の泊客は居らず、
ゆっくりと生ビールを飲み、リラックスした時間が持てた

仙丈小屋から見た夕日に輝く甲斐駒ケ岳

日没前の甲斐駒ケ岳
7月15日(火):仙丈小屋〜小仙丈岳〜北沢峠  天候:晴れ
仙丈小屋(5:00)〜分岐(5:10)〜小仙丈岳(6:00〜10)〜六合目(6:40)〜大滝の頭(6:55〜7:00)〜三合目(7:30)〜二合目(7:45〜50)〜北沢峠(8:20)

歩行距離:4.9km、 歩行時間:3時間、 累積標高差(上り):220m、 累積標高差(下り):1060m、休憩を含む所要時間:3時間20分


午前4時過ぎに外に出ると仙丈岳の天空にはお月様が出ている。  快晴で、遠方には鳳凰三山、八ケ岳、中央アルプス、北アルプスの山並みがはっきりと見える。
仙丈小屋の管理人は槍ヶ岳山荘の屋根が光線の関係で見えるという。
これらの山並みの写真を撮った後、朝食をいただき午前5時仙丈小屋を出発した。
小仙丈岳、大滝の頭、三合目、二合目を通過し、午前8時20分に北沢峠こもれび山荘に帰って来た。
この間、小仙丈岳の山頂からは、仙丈岳、その手前の小仙丈カール、また、北岳、富士山なども見る機会に恵まれた。

三日間の山旅で最初の二日間は雨、強風で展望には恵まれなかった。  ただ、最後の日は素晴らしい天気で南アルプスの女王と呼ばれる仙丈岳の山並みを心行くまで堪能できた。
また、山頂付近のお花畑の美しさは印象に残る。
なお、二つの山小屋(北沢峠こもれび山荘、仙丈小屋)は設備も良く綺麗で、しかも登山客が少なかったので快適に過ごせたのが最高であった。

仙丈小屋から見た八ケ岳(手前は鋸岳)

小仙丈岳に向かう途中、振り返ってみた仙丈岳(山頂右上にお月様)

少し雲がかかった富士山

登山道の一部にこのような岩場もある

小仙丈岳近くから見た、仙丈岳とその手前の小仙丈カール(雪渓が見られる)

鳳凰三山

小仙丈山頂:後方は仙丈岳

二合目付近まで下りてきた
●仙丈小屋から山頂付近で見かけた花