個人山行 岩木山(1625m)・白神山地(世界自然遺産)・竜飛岬(青森県
2011年10月18日(火)〜20日(木)
                                          しらかわ 記
                                               


本州最北の日本百名山・岩木山(津軽富士)、広大なブナの原生林に覆われた白神山地と青函トンネル工事基地、津軽海峡冬景色の歌で有名な竜飛岬をクラブの有志11名と共に旅行。


●10月18日(火) 岩木山登山と弘前公園散策:晴れ

 津軽岩木スカイライン・シャトルバス乗車時間の関係で、岩木山山頂へ最短で登れる8合目からのルートを選んだ。
 ルートとコースタイムは以下の通り(所要時間120分)。

 8合目駐車場〜9合目分岐〜避難小屋〜岩木山山頂(1625m)〜避難小屋〜9合目分岐〜8合目駐車場
 (11:00)   (11:50)          (12:10〜12:12)  (12:35) (12:40)   (13:00) 

(1)2〜3日前の初雪で8合目から山頂までは残雪が凍っており、また強風(15m/sec以上)で8合目と9合目間のリフトが止まっていた。9合目までの登山道は低木の間にあるので風の影響は少ないが、9合目から山頂までは岩場の連続で風を遮るものが無いため危険が予想されたので、メンバーの大半は登頂を断念し9合目上部の岩場にさしかかる処から下山した。

(2)その代わり、思いがけず、見事な樹氷をゆっくり見ることが出来た。

(3)山頂は氷点下で強風のため体感温度は恐らくマイナス10度前後と思われた。山頂のモニュメントには雪が凍りつき文字の判読も困難であった。 記念撮影後、そうそうに下山。

(4)弘前公園は広大な園内が良く整備されており、園内の弘前城は築城400年に当たり菊花展などの行事が行われていた。天守閣からは夕陽に映える岩木山(津軽富士)がくっきりと見え印象的であった。


▲岩木山8合目の駐車場


▲8合目駐車場での集合写真
(後方は雪におおわれた岩木山山頂)

▲登山口(残雪あり)

▲9合目まではこの様な登山道が続く

山腹から見た樹氷

9合目の登山道とリフト山頂駅への分岐
▲9合目上部の岩場
(気温は零下で強風約15m/secが吹いており、登頂は危険が伴うと判断しグループ登山はここで中止)

避難小屋

▲岩木山山頂へ20分の道標

岩木山山頂(1625m)
モニュメントの文字が凍った雪に覆われて判読し難い

山頂直下岩場の登山道

9合目への下山
(遠くにリフト山頂駅が黒く、また右下に8合目駐車場が白く見える)

弘前城天守閣から見た岩木山

弘前公園を散策(弘前城の大手門)

弘前公園を散策
(桜の大木と内堀:春には花見で大混雑になるのだろうか?)

弘前公園を散策(弘前城天守閣の前での集合写真)


●10月19日(水) 白神山地(暗門の滝歩道、ブナ原生林)散策 :快晴
 早朝、弘前市内の遊歩道を散歩した後、約70分バスに乗り、白神山地(暗門の滝)の入り口にあるアクアグリーンビレッジの駐車場に到着。 ここから約2時間30分かけて暗門の滝歩道とブナ林散策道を歩いた。

(1)暗門の滝は3つの大滝があり、最も奥にある第一の滝迄は暗門川沿いに約2.7kmの歩道が設けられているが、生憎歩道の前半は工事中のためブナ散策道の迂回路を通らざるをえず、予定よりもアップダウンが多く、距離も少し伸びた。

(2)ブナの原生林は世界自然遺産に登録されただけあり、貴重な生態系が保たれていると感じた。
 散策道の近くでは数匹のニホンザルの親子がのんびりと餌を食べている光景も見られた。

(3)ブナ林が貯えた清水が暗門の滝から落下する様(落差:26m、42m)は真さに圧巻。 紅葉も一部に見られた。




▲弘前市内の遊歩道を散歩
(赤系花崗岩で造られた弘前リンゴの彫刻などがあり市民の憩いの場になっている

アクアグリーンビレッジ広場
(白神山地の暗門の滝歩道への入り口):紅葉が見られる

世界自然遺産・白神山地・暗門の滝歩道入り口
(道標にキツツキ科の珍重クマゲラ(木彫り)がとまっている)

ブナ林散策道を行く(ニホンザルの親子を見かけた)

▲ブナの巨木

暗門の滝(第二:落差37m)

暗門の滝(第一:落差42m)


●10月20日(木) 竜飛岬観光 :快晴

 五所川原市内でレンタカーを借り、片道75kmをドライブして本州最北端の竜飛岬に行く。
 ここでは約3時間かけて以下のルートを観光。
 青函トンネル記念館〜竜飛岬灯台〜階段国道339号〜津軽海峡冬景色歌謡碑〜青函トンネル体験坑道

(1)岬の灯台展望台からは対岸の北海道の山々が見え、遠くまで来たものだと実感。

(2)それにしても海底トンネルで本州と北海道をつなぐ世紀の大工事(トンネル区間:57km)を成し遂げた日本の土木技術の水準に改めて感動。

(3)津軽海峡冬景色の歌謡碑の赤いボタンを押して何度もカラオケに興じるTさんの姿が印象に残った。この岬に立つと歌の情感もなんとなく理解できる。

行きは寝台特急などで16時間、帰りは新幹線他で12時間の長旅であったが、3日間とも天候に恵まれ、日本百名山をまた一つ登ることに成功し、思い出深い旅を味わうことが出来た。


▲五所川原市内から見た岩木山

竜飛岬灯台前から北海道が見える

▲津軽海峡冬景色歌謡碑前で歌うTさん(カラオケ名人)

青函トンネル体験坑道内(海底142m)

▲青函トンネル体験坑道内

青函トンネル本州方基地竜飛

岩木山とリンゴ畑よ、さらば!!(JR車内にて)