立山 弥陀ヶ原トレッキング
                                                                 '06-10-8〜9 とうない記
秋の立山を見ながら弥陀ヶ原トレッキングを楽しむため、バスツアーに参加。 ハプニングもあったが、晴れ渡った青空の下で、初冠雪の立山連峰を望み、目的の紅葉の弥陀ヶ原が楽しめた。

早朝宇多津を出発、淡路島を通り北陸道を走る。 昨年から白山・白馬岳と北アルプス方面に出かけることが多かったため、北陸道の景色にも見慣れた感あり。 富山を越して立山ICから立山町に入る。

四国を出た時は、良い天気であったのだが、北陸に入るに従って、小雨模様になる。 
2日程前から東北沖の大きな低気圧が暴れて、海・山で遭難者が続出。 前夜は白馬岳で九州の女性登山客が遭難死している。 この悪天候の影響が残っており、立山の麓の室堂も風雪が激しく、立山に行く車の登山道が通行止めになっていた。
このため、立山室堂の山小屋に泊まる予定になっていたが、バスは通れず、室堂まで行くのはあきらめた方がよいとのガイドの判断で、結局、高岡市まで引き返して、ビジネスホテルで安眠する。
(白馬の遭難事故でガイドが自分の判断ミスだったと悔やんだとのこと。ガイドの判断は重要!)

打って変わって翌朝は快晴になる!!。 夜明けを待って、又、立山に向かう。 今度は、無事にバスは室堂まで上がった。
美女平から、室堂までのバスの窓からトレッキングする弥陀ヶ原や立山連峰・大日岳・剣岳がきれいに見える。

▲ 紅葉の進む弥陀ヶ原

▲ 弥陀ヶ原(雲の下は富山市)

▲ 北にそびえる大日岳が昨夜の雪で初冠雪している

▲ 北東方向には、2998mの標高の剣岳。 
ここの登山道は岩場の急勾配でとてもきついとのこと。 

室堂までの道は積雪でバスもタイヤチェーンを装着して登る。 我々は室堂でバスを降りて、ここから、天狗平までの雪原を下る。 室堂辺りは20cm程度の積雪があった。 アイゼンは持参していなかったので、歩きにくかったが、急坂は少なく歩くのに支障はなかった。
室堂近くには、ミクリガ池に映る雪をいただいた立山は神秘的であった。

▲ 立山と室堂ターミナル

▲ 室堂ターミナル付近も20cm程度雪が積もっている。

▲ ミクリガ池に映える立山

ミクリガ池を降りるとすぐに地獄谷。 ここは熱湯が噴出しており、噴出す湯は85℃位あるとのこと。温泉特有の硫黄のにおいが漂う。
硫化水素ガスがあったりするから、窪地への進入は禁止されている。

▲ 地獄谷 熱湯が流れる

▲ 噴出す熱湯の硫黄が固まって塔のようになっている

地獄谷を抜けると雪は次第に少なくなり、天狗平に向かう。

▲ 紅葉の木立が増えてくる。 青空に紅葉がきれいだ。

▲  紅葉のナナカマド

▲ 中央の建物が天狗平の立山高原ホテル。 
ここまで歩いてバスで弥陀ヶ原へ降りる。

▲ 弥陀ヶ原の国民宿舎には雪は全くなく、紅葉はきれい。

▲ 弥陀ヶ原の紅葉 後は大日岳

▲ 弥陀ヶ原は広い草原

▲ 南に薬師岳

▲称名滝

▲ 黄に色ずく

▲ ナナカマドの紅

初日の天候が優れず、予定の山小屋泊がなく、弥陀ヶ原のトレッキングも縮小されたが、気持ちよい秋の立山を楽しんだ。
またの日に、夏山の花の立山を訪ねてみたい。