個人山行 トムラウシ山(2,141m 北海道新得町 

  2014年8月20日(水)  天候:小雨        しらかわ 記

前日、宇多津を午前4時に出発したころは曇り空。  伊丹空港から千歳空港に着く頃は小雨。
千歳空港から道央自動車道を通り、トムラウシ温泉・東大雪山荘(国民宿舎)に着く頃は土砂ぶりの雨で、明日からの登山が気になる。

午後6時前にガイドより、天気が悪いので明日の登山は1%とほぼ中止の説明。但し、早朝4時に天気予報の結果を見て判断するとの事で早々と就寝。
早朝4時ガイドより天気回復の見込み有りとのことで1時間遅れの午前6時に出発する旨の説明有り。

前日の豪雨で林道が荒れており、バスは通行出来ないと思われていたが幸いにも短縮コース登山口までマイクロバスで行く事が出来た。
悪路の林道を約20分かけて短縮コース登山口に午前6時25分に着いた。

本日のコースとコースタイムは以下の通り。
短縮コース登山口(6:35)〜温泉コース分岐(7:05〜10)〜カムイ天井(8:05〜10)〜コマドリ沢分岐(9:50)〜前トム平(11:25〜30:登山中止)
〜コマドリ沢分岐(12:10)〜カムイ天井(14:00〜05)〜温泉コース分岐(14:45〜50)〜短縮コース登山口(15:10)着

  歩行距離:12.3km、 累積標高差(+)(ー):992m、 所要時間:8時間35分


登山口からカムイ天井までは霧雨、ぬかるんだ道は少なく比較的歩き易かったが、それ以降、笹を刈り取った新道は雨水でぬかるんだ山道が大半で、所々に木道もあったが非常に歩きづらくてスピードが上がらない。
滑って転倒する者、ぬかるみにはまり靴下を濡らす者が続出。  この悪路を90分近く登った後はコマドリ沢までの急坂を標高差約100m下る。
ここで沢を渡り、コマドリ沢を登って行くと今度は岩礫帯の登山道に変わる。
岩の黄色いペンキとロープを目印に数十メートルの岩礫帯を登るとハイマツ帯に変わる。
このハイマツ帯をしばらく登った処で、急に冷たい風が吹き出し、小雨も降ってきたので雨具着用のため小休止。
場所は前トム平付近である。ここでガイド3人が協議し、登山を中止して元来た道を引き返すことになる。

当初の予定ではトムラウシ山南西の南沼キャンプ指定地にテントを張りここで1泊し、翌日山頂を踏んで元来た道を下山する予定であった。
ガイドの説明によると、中止した時点の天気予報は出発時点よりも悪く、テント場で強風と雨の一夜を過ごしたとしても天気は回復の見込みが無いとのことであった。
なお、午前3時半に出発した別のパーテーと岩礫帯ですれ違ったが彼らも登頂を出来ずに下山してきた由。
又、下山途中で午前8時半に出発したパーテーも途中より引き返したとの事で、東大雪山荘から出発した3パーティーは全て登頂出来なかったことになる。

真に残念であるが、この悪天候下で無理に登頂しても下山は困難でテント泊にならざるをえず、そうなると雨、強風と寒さのテント泊は厳しい事になるのでガイドの判断は適切であったと思う。

登山が1日で終わったので翌日は富田メロンハウス、美瑛町の美瑛の丘などを観光し、千歳空港に帰る。


 GPS軌跡図

▲高低差

▲トムラウシ温泉・東大雪山荘(国民宿舎)4階から見た増水したユウトムラウシ川

▲短縮コース登山口:駐車場はガラガラ(霧雨が降っていた)

登山口を出発(6:35)

▲背丈より高い笹の間を行く(道は比較的歩き易い):テント泊のためザックは大きく、重たい

▲温泉コース分岐(トムラウシ山まで8.5kmの道標)

▲ぬかるんだ登山道で衣服調整

▲木道はあるが殆んどがぬかるんだ登山道で、久住山雨ケ池越えよりも悪路で距離が長い(約90分)

▲コマドリ沢沿いを登る

▲コマドリ沢上部の道標

▲前トム平のハイマツ帯に到着(風が冷たく、雨が降り出す)(11:25)

登山中止を決め下山準備(ガスで展望効かず)

下山中(前方には数十メートルの岩礫帯が見える)

足下に注意しながら慎重に

岩礫帯(黄色のペンキとロープで登山道を表示)

コマドリ沢沿いに咲いていた花(その1)

コマドリ沢沿いに咲いていた花(その2)

コマドリ沢を下る

コマドリ沢分岐迄下りてきた

コマドリ沢を渡り、約100mを登り返す

新道の悪路は長い

カムイ天井に到着

温泉コース分岐(ここからは道がすこし良くなる)

短縮コース登山口に帰る
8月21日:観光

美瑛の丘(セブンスターの木):美瑛町観光

美瑛の丘(ケンとメリーの木):美瑛町観光