栂池高原と八方尾根
'06-7-10、11(個人山行) とうない記

北アルプスの『白馬岳』、この山は夏でも残る雪渓とお花畑で人気がある。 この夏に個人山行で白馬岳に登ろうと計画しているが、その麓にある栂池自然園と近くの八方尾根もぜひ行ってみたいところ。 7/9〜7/11に掛けて散策してきた。 梅雨明けがまだ宣言されていないし、台風3号も北上している中で、運を天にまかせ出発。 
最初の予定では白馬大池まで登るつもりだったのだが、今年は残雪が多く、立ちはだかる雪渓を前に断念。 代わりに八方尾根の花と景色を楽しんできました。 


丸亀を朝出発し、夕方に長野県の栂池高原のホテルに到着、1泊する。 翌朝、麓の天気は曇り、山を見上げても一面に雲が垂れ下がっており、山頂は見えない。 雨と霧の中の登山もしかたないと写真のゴンドラに乗る。 ゴンドラとリフトを乗り継いで自然公園まで行くとあら不思議、雲は下界だけで、山の上は右側の写真のようによい天気、小蓮華山や白馬岳がよく見える。

下の写真で中央のピークが最初白馬岳かと思ったが、これは一つ手前にある小蓮華山と気がつく。 リフトの終点から10分程歩くと栂池自然園に到着する。
 
下を見下ろすと麓の村は雲海で遮られてなにも見えない。 今日は自然園には行かず、白馬大池まで登って、また自然園の宿まで降りるつもりなので、しばらく周りの景色を楽しんだ後、白馬大池を目指して登山開始。 だけど、20分程登ると雪渓が待ち構えていた。 ここはなんとかクリアした。


登山道の道端には、ショジョウバカマ、ミズバショウなどの花があちこちに咲いていた。 登山開始より約1時間で天狗原という広い湿原にでる。 ここにはチングルマ、ミズバショウ、ワタスゲなどが咲き誇っていた。 


ショウジョウバカマ

▲ミズバショウ

チングルマ

▲イワイチョウ

チングルマ

天狗原の湿原と雪渓
湿原には雪解け水が流れこみ、ミズバショウが咲いている。

写真の雪渓を登り切ると乗鞍岳山頂でその向こうに白馬大池が横たわっているはず・・・。 しかし、雪渓が立ちはだかっており、装備のない者は、先に進むのが困難であった。
我々も準備不足の部類で、白馬大池への登山はあきらめ、代わりに当初翌日行く予定だった栂池自然公園に引き返した。
下の写真は軽アイゼンをつけ、何とか雪渓を登って行く他のパーティー。 
栂池自然園は、高度約2000mの高地なので、花の開花は遅く、今ミズバショウが開花していた。
栂池自然園は広大な広さがあって、全周に3.5時間かかり一周した頃には、5時半頃になっており、自然園の入口にある栂池山荘に泊まる、 この宿は山小屋ではなく風呂もあり、清潔感のある気持ちのよいところだった。 宿の客は平日なので、60、70歳代のグループが殆どだった。

翌朝、リフトとゴンドラで下山し、八方尾根に車で移動する。 約30分位で八方尾根に登るゴンドラの駅に到着した。
この日も前日同様、麓は雨雲がかかり、山頂は薄晴れであった。
八方尾根は花と眺めが
よい所と聞いていたが、正にそのとおりだった。 リフトの道や登山道にもあちこちに花が咲いている。

▲今年最初に見たニッコウキスゲ

サンカヨウ

シラネアオイ

鑓ガ岳(と思う)

ワタスゲ

 ▲ハクサンコザクラ
リフトを降りて約1時間で八方池に到着。 今は池に水があってきれいだが、季節によっては水がないときがあるそうだ。
八方池か
ら眺める白馬岳・杓子岳・鑓ガ岳の連山はとてもきれい。 当日は薄晴れで周囲の山がよく見えた。 遠くには八ツガ岳も見えた。

▲中央が五竜岳

▲雪が少し残る八方尾根


▲八方池からの絶景の眺め、右の写真の左から鑓ガ岳・杓子岳・白馬岳。
下山後は、温泉に入った後、一路丸亀へと700kmのドライブ。 深夜の高速道路は大型トラックが列をなして走っているのにあらためて驚く。 しかし瀬戸大橋の高速に入ると別世界のように車は走っていなかった。
帰宅は深
夜になった。