個人山行 宮之浦岳 (1936m 鹿児島県屋久島町) 2013年11月2日(土)〜3日(日) しらかわ 記 |
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九州の最高峰で日本百名山で最も南に位置する宮之浦岳を縦走するツア登山に参加。 10月31日夜9時にJR宇多津駅前でバスに乗り、翌朝、鹿児島港午前8時30分発のフエリーに乗船。 4時間後に屋久島・宮之浦港に到着。下船後再びバスに乗り、島の南側にある千尋の滝を観光した後、明日からの食糧を買い込んで民宿で一泊。 ●11月2日(土):淀川登山口〜宮之浦岳〜新高塚小屋 天候:小雨時々曇り 早朝4時30分バスに乗り、淀川登山口に午前6時に到着。 ここで出発準備後、ヘッドランプを着けて小雨の中、山頂まで登った後、新高塚小屋まで歩いた。 コースとコースタイムは以下の通り。 淀川登山口(6:30)〜淀川小屋(7:25〜30)〜高盤岳展望所(8:50)〜小花ノ江河(9:10〜15)〜花ノ江河(9:25〜30)〜黒味岳分岐(9:50)〜投石岩屋(昼食)(10:25〜50)〜栗尾岳(12:20)〜宮之浦岳(12:40〜55)〜平石(13:50)〜新高塚小屋(15:40)着 歩行距離:約16km、歩行時間:8時間15分、 累積標高差(上り):1307m、(下り):1311m、休憩、昼食を含む所要時間:9時間10分(コースタイムは8時間) (1)天気予報で雨が降るのは覚悟していたが、小雨程度で山頂に着くころには雨も止み、美しい山並みをたくさんカメラに収めることが出来た。 (2)登山道は木の根が絡まった山道、木道、木製階段、ロープを使用する岩場、傾斜した岩道、岩のゴロゴロ道と変化に富んでいた。 木道は雨に濡れて滑りやすくなっていたので常に緊張を強いられた。 (3)森林限界を抜けると低木,ヤクザサの間に花崗岩が風化して出来た奇岩が点在し、中には高盤岳山頂のトーフ岩、坊主岩などの巨岩もあり、 屋久島独特の山容に感動。 又、小花ノ江河、花ノ江河の高層湿原の幻想的な風景も印象に残った。 (4)新高塚小屋には午後3時半過ぎに着いたが、定員40人の避難小屋は既に満員。 そこで、先発したガイドが午前中に小屋前の木製テラス上に張った テントに泊まることになったが、終夜雨にも拘わらず、寝袋、マットが濡れることなく、比較的快適に寝ることが出来た。 ●11月3日(日):新高塚小屋〜縄文杉〜白谷雲水峡 天候:小雨後曇り 早朝4時に起床し、雨の降る中ヘッドランプを着けて縄文杉を見たのち、トロッコ道を歩いて白谷雲水峡を通り白谷広場まで歩いた。 コースとコースタイムは以下の通り。 新高塚小屋(6:05)〜高塚小屋(7:25)〜縄文杉(7:30〜55)〜夫婦杉(8:20)〜大王杉(8:25)〜ウイルソン株(9:15〜25)〜翁杉(9:30)〜大株歩道入口(10:00)〜仁王杉(10:25)〜三代杉(11:00)〜小杉谷楠川分れ(昼食)(11:15〜30)〜辻峠(12:30〜45)〜苔むす森(13:15〜25)〜白谷山荘(13:35〜40)〜くぐり杉(13:45)〜さつき吊り橋(14:25)〜飛流橋(14:35)〜白谷広場(14:45)着 歩行距離:約12.5km、 歩行時間:7時間20分、 累積標高差(上り):694m、(下り):1457m、休憩、昼食を含む所要時間:8時間40分(コースタイムは6時間) (1)昨日の岩山主体のルートと異なり、縄文杉、大王杉、夫婦杉など巨木が多い杉林、苔むした森などを鑑賞しながら下山。 (2)縄文杉まで登山者はあまりいなかったが、大王杉辺りからは登ってくる登山者が多くなり、木製階段、木の根の滑りやすい処でのすれ違いに気を使い コースタイム通り歩くことが難しくなってきた。 又、うわさに聞いていたトロッコ道が長くて登山靴で6km近くを歩くのは少々苦痛を感じた。 (3)いずれにせよ、2日間レインウエアを来て重いザックを担いでの縦走登山ではあったが、美味しい湧水が適当な処で飲めて喉を十分に潤すことが出来、印象に残る山旅を経験。 (4)屋久島には宮之浦岳縦走登山以外にもハイキングコース、観光スポットがたくさん有るので、再度機会が有れば訪れたいと思う。 |
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![]() 屋久島 宮之浦岳 GPS軌跡図 |
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![]() 全行程の距離-標高グラフ |
●11月1日(金):屋久島観光 | |||||
![]() ▲フエリー屋久島2で宮之浦港へ(8:45〜12:45) |
![]() ▲千尋の滝の展望所 |
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![]() ▲千尋の滝(400m*200mの巨大な花崗岩の一枚岩のV字形のくぼみを流れ落ちる落差は約60m) |
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●11月2日(土):淀川登山口〜宮之浦岳〜新高塚小屋 |
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![]() ▲夜明け前の淀川登山口(6:10) |
![]() ▲淀川登山口を出発(6:30) |
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![]() ▲淀川小屋前で小休止(水飲み場有り) |
![]() ▲淀川歩道橋を渡る |
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![]() ▲淀川の清流 |
![]() ▲樹林帯の急登 |
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![]() ▲展望所から見た高盤岳山頂(1711m)のトーフ岩 |
![]() ▲高層湿原の小花之江河に到着 |
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![]() ▲小雨降る小花之江河 |
![]() ▲小花之江河の白骨林 |
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![]() ▲花之江河で小休止 |
![]() ▲ガスにおおわれた幻想的な花之江河 |
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![]() ▲花之江河の道標(携帯トイレブースが近くに有る) |
![]() ▲ロープを使って岩場を下る |
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![]() ▲今度はロープを使って岩場を登る |
![]() ▲ヤクザサの中を栗尾岳へ |
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![]() ▲翁岳山頂(1860m)の奇岩 |
![]() ▲栗生岳から見た宮之浦岳(1936m) |
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![]() ▲山頂手前から振り返って見た栗生岳(1867m) |
![]() ▲宮之浦岳山頂での記念写真 |
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![]() ▲山頂から見た永田岳(1886m) |
![]() ▲下山途中で湧水をペットボトルへ |
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![]() ▲ヤクシカが突然目の前に |
![]() ▲坊主岩(ピャクシン岳) |
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![]() ▲新高塚小屋前テラスに張られたテント(後方左手の緑のテントで一夜を明かす) |
![]() ▲雨の中で夕食の準備 |
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●11月3日(日):新高塚小屋〜縄文杉〜白谷雲水峡 | |||||
![]() ▲少し明るくなったシャクナゲ林で小休止(小雨) |
![]() ▲雨に濡れた木製階段は滑りやすい |
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![]() ▲新築されたばかりの高塚小屋(2階建てから3階建てに変わった) |
![]() ▲縄文杉(最大の屋久杉で樹齢7200年とも言われている) |
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![]() ▲展望台から縄文杉を見上げる |
![]() ▲展望台下の水飲み場(ペットボトルに汲み上げる) |
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![]() ▲夫婦杉の巨木(後方の二本) |
![]() ▲階段上ですれ違いがしばしば |
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![]() ▲ウイルソン株では大勢の登山者で混雑 |
![]() ▲トロッコ道まで下りてきた |
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![]() ▲仁王杉の巨木 |
![]() ▲長い(約6km)トロッコ道を歩くこと約1時間 |
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![]() ▲小杉谷トイレ近くで昼食 |
![]() ▲辻峠(太鼓岩への入口):根元がコケに覆われた大木が多くなる |
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![]() ▲苔むす森(アニメ映画・もののけ姫の森) |
![]() ▲大木の根元はコケにびっしりとおおわれている |
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![]() ▲白谷小屋で小休止 |
![]() ▲くぐり杉 |
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![]() ▲さつき吊り橋 |
![]() ▲白谷雲水峡の案内板(三つのハイキングコース有) |
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![]() ▲飛流落し(轟音とともに滝のように流れ落ちる水) |
![]() ▲白谷管理棟がある白谷広場の到着(14:45) |
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![]() ▲白谷広場 |
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●11月4日(月)屋久島〜鹿児島〜宇多津 | |||||
![]() ▲高速艇から見た開聞岳 |
![]() ▲鹿児島港についた高速艇(トッピー) |
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