個人山行  槍ガ岳(3180m)登山 2010年9月22日〜26日
                                          
しらかわ 記

薬師岳、富士山、蔵王山、月山に続き、今年最後の夏山、憧れの槍ガ岳に挑戦。
前日迄の天気予報では、日程の前半は雨。 夜行バスに乗る時点では十五夜のお月さんも見えたが、鳴門IC辺りで見えなくなった。 車内でガイドから、悪天候で沢が増水して対岸に渡れない事が予想されるため、登山口を新穂高温泉から上高地に変更するとの説明有り。

初日(23日)の上高地から槍沢ロッジ迄(14km)の5時間15分は全て雨の中。
雨の為か宿泊客が少なく、山小屋は空いており、ゆっくり眠れた。

2日目(24日)の槍沢ロッジを出発(午前6時30分)する頃には曇っていたが、段々晴れて来て槍ガ岳山荘(3060m)に到着した午前11時30分には、素晴らしい天気となる。
山荘前にザックを置き、槍の穂先(3180m)に30分かけて登る。
登山者が少なく、山頂では約1時間ばかり周囲の山々を眺めたり、熱いコーヒーをいただく。
槍の穂先から槍ガ岳山荘までの下りは約25分であった。
また、夕方には、夕日に照らされた槍の穂先 、笠が岳方面に沈む夕日、滝雲を見る。
山小屋のスタッフもあまり観ることが出来ない光景との事。

3日目(25日)は出発の8時前、山小屋前の草の表面が凍っており、隣の大喰岳(3101m)の山頂でもマイナス1〜2度と寒かったが、快晴で周囲の山々がくっきり見えた。
その後、飛騨乗越から、ジグザグ道を槍平小屋(2000m)迄3時間かけて下りる。

4日目(26日)は槍平小屋から新穂高温泉までの8kmを4時間20分かけて下りる。
出発前に気にしていた天気も初日だけ雨で、残り3日は全て天候に恵まれた。
初日の雨のお蔭げで、山小屋は全て宿泊客が少なく、ゆっくり寝ることが出来、槍ガ岳の山頂でも心往くまで自由な時間が得られた。 また、槍ガ岳山荘からの夕日、夕日に照らされた槍の穂先、滝雲と自然の見事な芸術を鑑賞出来、すばらしい夏山登山を終える事が出来た。



▲ルートマップ(この地図では、大喰岳と中岳の位置が紛らわしいですが北側が大喰岳です)
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図100000(地図画像)及び数値地図50m
メッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第325号)


横尾(上高地と槍ガ岳の中間点)


横尾山荘(雨の中、軒下で小休止)(1615m)

槍沢ロッジ前の道標(1820m)

槍沢ロッジ

梓川上流・槍沢のテント場

槍沢から下方を望む

槍沢からみた大喰岳、中岳方面

槍ガ岳の穂先が見えてきた
(7月ならこの辺りは雪渓であろう)

播隆窟
(播隆上人が1834年に53日念仏したといわれている洞窟)

岩陰に残る雪渓

槍ガ岳山頂(3180m)

穂高連峰(手前の山は大喰岳)

笠が岳(右後方は白山)

槍ガ岳山頂でのコーヒーによる乾杯

眼下にみえる槍ガ岳山荘と上高地へのジグザグ登山道

穂先のくさり場を慎重に下りる

夕日に照らされた槍ガ岳

▲槍ガ岳山荘のヘリポートから見た夕日

滝雲

日没後の笠が岳

▲大喰岳山頂(3101m)から見た槍ガ岳

樹林地帯を下山

▲槍平小屋(2000m)
(今冬の雪崩で小屋の一部が壊れた由)

新穂高温泉に到着(1100m)


▲平湯のバスターミナル(1250m)