National製ファンヒーター修理

この冬のはじめに、ファンヒーターを物置から出して、電源をONにしたが、点火した後すぐにエラーが出て、運転が止まる現象が発生した。
このファンヒーターは19年前に購入したNationalブランドのものなので、もう寿命とも言えるがH68という表示がでているので、原因は何かを調べて見た。
こういう時に役立つのがネット情報である。吹き出し口のルーバーが開かないからエラーになっているとわかる。それではルーバーを手で開けば点火できるかもしなれないと思い試してみた。

点火したので、ルーバーが開かないからエラーになるのはわかった。 それなら修理はどうしたらよいのか。 National(現Panasonic)は10年以上前にストーブからは撤退しており、メーカー修理はできない。更に調べて行く内にこのトラブルに遭遇し、修理した人のブログを見たら、ルーバーを動かすステッピングモーター内のプラスチック歯車の歯が経年劣化でもろくなり、欠けてしまい動かなくなるためにこの現象が発生することがわかった。

故障したステッピングモーターと同一品は市販されていないが、流用可能な製品はAmazonで販売されていた。 早速、発注するが、中国から郵送されるので到着まで10日間位かかった。 やっと配達された部品を確認すると指定した電圧が違う物であった。 ダメ元で取り付けてみたが動作不足で使い物にならない。
今度はAmazonの違う店に発注した。その店は価格は前の店より高いが納期は短く、すぐに配達された。
前のモーターは返品処理したら、すぐに返金処理された。

入手したステッピングモーターを取り付けるには問題があった。 一つは新モーターの方がサイズが小さく取り付け穴ピッチが小さい。これに対しては、モーター取り付け部にタッピングネジで追加の穴をあけることで問題回避。 もう一つの問題は結線で、モーターから5本のリード線が出ていて、1本は巻線の共通端子となっていて、他は4極ある巻線の端子となっているようだった。
各端子間の抵抗を測定すると共通端子と他の4個の端子間の抵抗値はすべて同じで、4端子間はどれも1極分抵抗の2倍の抵抗値となっていた。これで、接続は確認できた。
しかし、どの端子がファンヒーター基板の端子と接続すればよいのかは不明。 ネットには先人が記載してくれている結線方法が記載されていたが機器によっても変わるようだった。 全部の組み合わせを試してみた結果、先人記載の結線方法の一つが正常動作することがわかり、修理を終えた。
修理後、2週間ほど経過したが、ルーバーは問題なく動作している。
今回のモーター故障の原因はモーター内のプラスチック歯車が経年劣化で歯が欠けてしまうという現象なので、同じモーターを使っているファンヒーター、エアコンなどで多くの故障が発生しているものと思われる。この種の家電製品の寿命は10年位と思っている人には問題にならないかもしれない。

交換後のステッピングモーター 24BYJ48
故障したステッピングモーター:黄色の歯車右下部の歯が欠けてしまっている

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